ウィアー、町田樹、羽生結弦へと受け継がれた何かも発見できる

2019年5月15日 斉藤 博昭 氷上の王、ジョン・カリー ★★★★★ ★★★★★

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氷上の王、ジョン・カリー

スポーツか、芸術か。フィギュアスケートの採点競技ゆえの難しさに、1970年代から立ち向かった金メダリストの苦闘がにじみ出る作り。さらにセクシュアリティを暴露された悩みにもフォーカスし、同時代で同じ病で亡くなったフレディ・マーキュリーも何度かオーバーラップする。

NYメトロポリタン劇場のステージに氷を敷き詰めてショーを行うなど、当時としては革新的チャレンジの数々からも、あまりに早く失われた才能の大きさを実感。現在のスケーターたちに与えた影響など、フィギュアの歴史を振り返る気分にも誘われる。粗い映像も多いが、要所にパフォーマンスを挿入し、カリーの人生と重ねる構成は、オーソドックスながら見やすい。

斉藤 博昭

斉藤 博昭

略歴:1963年神奈川県藤沢市生まれ。高校時代は映画研究部に所属。1997年よりフリーランスのライターとして映画誌、女性誌、情報誌、劇場パンフレット、映画サイトなどさまざまな媒体に映画レビュー、インタビュー記事を寄稿。得意ジャンルはアクション、ミュージカル。最も影響を受けているのはイギリス作品です。Yahoo!ニュースでコラムを随時更新中。

近況:LAの『フェアウェル』ルル・ワン監督、ロンドンの『カセットテープ・ダイアリーズ』グリンダ・チャーダ監督に、Skypeインタビュー。ともに外出規制などある中、前向きに明るく話してくれて、一刻も早い日常生活の復活を祈るのみ。

サイト: https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohiroaki/

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