シネマトゥデイ

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男が見る世界の色彩が、いつも濃く深い

  • ガルヴェストン
    ★★★★★

     世界の色が濃い。それはその色が、もうこれを見るのは最後かもしれないと思っている男の眼に映るものだからだ。組織の追跡から逃げる死期の迫った男と、それに同行することを決めた女のロードムービーでもあり、2人が自動車で通り過ぎていく光景はいつも色が濃く深い。原作はTV「TRUE DETECTIVE/二人の刑事」のクリエイター、ニック・ピゾラットの小説。男は純粋で愚かなので、この2つが組み合わるといつもそうであるように、ロクなことにはならない。
     エル・ファニング演じる女性がなんとなく口ずさむ歌がアレックス・チルトンの伝説的バンド、ビッグ・スターの「サーティーン」で、この世界によく似合う。

⇒映画短評の見方

平沢 薫

平沢 薫

略歴: 映画ライター。視覚に訴えかけるビジュアルの派手な映画がお気に入り。「SCREEN」「キネマ旬報」「SFマガジン」「映画.com」等で執筆。著作に「キングスマン:ゴールデン・サークル」ノベライズ、「グレートウォール」ノベライズ、「X-ファイル 2016」ノベライズ、「フランケンウィーニー」ノベライズ、「「ターミネーター:新起動/ジェニシス ビジュアルガイド」翻訳など。ウェブで映画やTVドラマのニュースを追いかけ中

近況: Netflixの「全裸監督」を試写で第3話まで視聴。快速で展開するピカレスク・ロマンの趣。主人公が歩き出す、第1話のラストと第3話の途中で、イギー・ポップの「The Passenger」をもっとチンピラぽくしたカヴァーが鳴って、それが似合う。続きを見るのが楽しみ。

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