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キングダム (2019):映画短評

キングダム (2019)

2019年4月19日公開 134分

キングダム
(C) 原泰久/集英社 (C) 2019映画「キングダム」製作委員会
くれい響

あくまでも、続編ありきの“序章”

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

コスプレ大会に終わった『BLEACH』の佐藤信介監督作だが、こちらは原作者自らが脚本作りに参加していることもあり、かなりマシな仕上がりだ。ミスキャストにも思えた大沢たかおの王騎も「ンフ」の再現度が高く、なかなかの怪演っぷり。そして、左慈役の坂口拓がすべてをかっさらってしまう、まさかのクライマックス! とにかく、信と漂との友情物語に重点を置いたことは正解で、脚色箇所もあまり気にならない。ただ、丁寧に描きすぎたことで、原作コミックの5巻(王弟反乱編)までであり、原作の持ち味である壮大なスケール感はわずか。あくまでも、続編ありきの“序章”として観るべし。

この短評にはネタバレを含んでいます
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