善にも悪にもなり得る人間の危うさ

2019年1月27日 なかざわひでゆき ナチス第三の男 ★★★★★ ★★★★★

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ナチス第三の男

 ヒムラーに次ぐナチス親衛隊のナンバー2として、ホロコースト計画を推進したラインハルト・ハイドリヒ。政治に無関心な一介の軍人だった彼が、なぜ冷酷なナチス狂信者となったのか。愛情深い夫、心優しき父親、血も涙もないファシスト。3つの顔を持ったハイドリヒの軌跡を振り返ることで、善にも悪にもなり得る人間の危うさや愚かさが浮かび上がる。と同時に、そんなハイドリヒを倒すため自らの命を捧げたチェコ人レジスタンスの姿を後半に描くことで、正義と理想に殉じる人間の崇高さにも光を当てる。全編セリフが英語なのは違和感あるし、テレビ映画的な仕上がりであることも否めないが、それでもなお見応えのある秀作だ。

なかざわひでゆき

なかざわひでゆき

略歴:日本大学芸術学部映画学科卒、同学部大学院卒。映画・海外ドラマのライターとして、TVガイド誌やオンライン情報サイトなどを中心に幅広く執筆活動中。雑誌「スカパー!TVガイドBS+CS」(東京ニュース通信社刊)で15年続くコラム“映画女優LOVE”をはじめ各テレビガイド誌で特集記事やコラムを執筆。著書は「ホラー映画クロニクル」(扶桑社刊)、「アメリカンTVドラマ50年」(共同通信社刊)など。また、数多くの来日スターにインタビューしており、ハリウッドのスタジオや撮影現場へも毎年コンスタントに足を運んで取材をしている。特に海外ドラマの現地取材は本人も数え切れないほど(笑)。旧ソ連のモスクワ育ち。

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