シネマトゥデイ

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冷徹キャラ、ジェスカ・チャステインが垣間見せる人間的な脆さ

  • モリーズ・ゲーム
    ★★★★★

     実話だと知らされなければ、何とも奇抜な物語だと感じることだろう。五輪候補の女性アスリートが挫折してセレブ御用達ポーカールームの敏腕経営者となるが、違法ゲーム主催の容疑で逮捕されるのだ。見せ場はポーカーと法廷。膨大なセリフ劇で人物の内面をえぐる脚本家アーロン・ソーキンの初監督作は、原作である回想録だけに依拠せず、父との確執を中核に据えた。頭脳明晰にして栄光と転落を行き来する冷徹キャラは、女優ジェスカ・チャステインの専売特許になりつつあるが、本作では人間的脆さも垣間見せる。それは演出の領域に踏み込んだソーキンが、やや感傷に陥り、性善説に傾いて人間を観る眼に甘さが生じたようにも感じさせる。

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清水 節

清水 節

略歴: 映画評論家・クリエイティブディレクター●映画.com、シネマトゥデイ、FLIX、ニッポン放送●「PREMIERE」「STARLOG」等で執筆・執筆、「Dramatic!」編集長、海外TVシリーズ「GALACTICA/ギャラクティカ」DVD企画制作●著書に「いつかギラギラする日 角川春樹の映画革命」「新潮新書 スター・ウォーズ学」●WOWOW「ノンフィクションW 撮影監督ハリー三村のヒロシマ」企画・構成・取材で国際エミー賞、ギャラクシー賞、民放連最優秀賞 受賞

近況: ●「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」劇場パンフ寄稿●「ULTRAMAN ARCHIVES」企画構成取材●「シド・ミード展」未来会議ブレーン、図録寄稿●ニッポン放送「八木亜希子LOVE&MELODY」

サイト: http://eiga.com/extra/shimizu/

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