頭脳明晰かつ勝負師。モリーの人物像がカッコイイ

2018年5月9日 平沢 薫 モリーズ・ゲーム ★★★★★ ★★★★★

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モリーズ・ゲーム

 主人公モリーの人物像に魅了される。頭脳明晰で勝負師。合法/非合法は意識するが、善/悪とは無縁。何度も大きな障害が立塞がるが、泣き言は言わない。それでいて実は幼少時に心的外傷を負っている。そんな人物だ。
 監督・脚本はアーロン・ソーキン。「ソーシャル・ネットワーク」「マネーボール」「スティーブ・ジョブズ」の脚本で、実在の人物から独自の"劇的な物語"を抽出してきた彼が、監督にも初挑戦しその技を発揮する。
 そして、ポーカーをまったく知らなくても、ゲームで何が起きているのか何となく分かるのも、脚本の力。ポーカー好きとギャンブル好きの違いも描かれて、主人公がポーカーを好んだ理由も分かる気がしてくる。

平沢 薫

平沢 薫

略歴:映画ライター。視覚に訴えかけるビジュアルの派手な映画がお気に入り。「SCREEN」「SCREEN ONLINE」「キネマ旬報」「SFマガジン」「映画.com」「Movie Walker」等で執筆。他に「キングスマン:ゴールデン・サークル」ノベライズ、「グレートウォール」ノベライズ、「X-ファイル 2016」ノベライズ、「フランケンウィーニー」ノベライズ、「「ターミネーター:新起動/ジェニシス ビジュアルガイド」翻訳など。ウェブで映画やTVドラマのニュースを追いかけ中

近況:「ザ・ループ TALES FROM THE LOOP」@Amazon Prime の世界が静かで寒くて切ない。クリエイター・コンビの一人は、ディストピア画集「エレクトリック・ステイト」のシモン・ストーレンハーグ。もう一人は「レギオン」「アウトキャスト」の脚本家ナサニエル・ハルパーン。この2人にピンとくるなら必見。

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