シネマトゥデイ

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誰でも”隣の芝生は青く見える”瞬間はある

  • はじまりは5つ星ホテルから
    ★★★★

    旅を通して人生を見詰め直す映画は少なくないが、本作は主人公イレーネが5つ星ホテルの覆面調査員である点がポイント。各国の高級ホテルで多くの時間を費やしている彼女にとって、旅から戻った日常にこそ発見や気付きがあるパラドキシカルな設定が面白い。

    40歳独身のイレーネは妹家族の団らんや元恋人の恋愛話に、ふと人生の選択を間違えたのではないかと不安を覚える。一方の妹は、姉の生き方に苛立ちを隠せない。要は、人はどんな人生を選んだとしても、隣の芝生が青く見える瞬間はあるのだろう。

    いずれにせよ、幸せの概念は人それぞれ。そんな普遍的なメッセージを粋に伝える、イタリアの女性監督トニャッツィの感性が素敵だ。

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今 祥枝

今 祥枝

略歴: いまさちえ/映画、海外ドラマライター。『BAILAバイラ』『eclatエクラ』『日経エンタテインメント!』『日本経済新聞 電子版』ほかに連載・執筆中。ほかにプレス、劇場パンフ、各局のHPなどに寄稿。時々、映像のお仕事。著書に『海外ドラマ10年史』(日経BP社)。海外ミュージカルファン。

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