正義より情に動かされるヒーローたち。

2016年5月30日 ミルクマン斉藤 シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ ★★★★★ ★★★★★

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シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ

またしても“仲良くケンカしな”かと思うとさにあらず。シールドを内部崩壊させてみせた『ウィンター・ソルジャー』を引き継ぐ苦い仕上がりだ。ヒーローたちが正義と引き換えにもたらす災厄と、その善悪に関する論議は先のDC大作と酷似しているが、これを大国の一方的な倫理観による平和維持戦争のメタファーだと思わせる懐の深さがある。悪役がダニエル・ブリュールというベビーフェイスなのも似つかわしい (彼の監視官でマーティン・フリーマンが顔を見せるがどう関わってくんだろう)。とはいえ、売り物のバトルだけは打って変わってマンガ的、スパイダーマンとアントマンを三枚目として使ったテクニカルな演出で飽きさせない。

ミルクマン斉藤

ミルクマン斉藤

略歴:映画評論家。1963年京都生まれ。デザイン集団「groovisions」の、唯一デザインしないメンバー。現在、京都・東洞院蛸薬師下ルの「三三屋」でほぼ月イチ・トークライヴ「ミルクマン斉藤のすごい映画めんどくさい映画」を開催中。雑誌「テレビブロス」「ミーツ・リージョナル」「キネマ旬報」等で映画コラムを連載中。

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