シネマトゥデイ

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愛すべき青春ゾンビ・ムービー!

  • ウォーム・ボディーズ
    ★★★★

    ガチの社会風刺からコメディに進化型まで多彩なゾンビ映画に、ついに純愛系が登場。そもそもゾンビが人間に恋できるのかとか、ゾンビより尚始末が悪いガイコツを真の異形の者として描く設定も含めてツッコミどころは多々ある。だが、これが実に愛すべき青春ゾンビ・ムービーなのだ!

    主人公Rが脳みそを食べて他の人間の記憶を追体験するなど、そこはゾンビなのでグロさはある。が、運命の女性ジュリーの勇姿がスローモーションとなる一目惚れのシーンは、まさに青春のきらめき。そして恋に落ちた途端、死後硬直により猫背で上手く話せず、人間じゃないし汚いしで自分に自信が持てないといったRのゾンビっぷりは、奥手な文系男子のじれったさとリンクする。『50/50フィフティ・フィフティ』のジョナサン・レヴィンは本作でもシニカルなユーモアもふんだんに、揺れる若者の心理を丁寧にすくいとっておりぐっとくる。

    人間とゾンビの対立には社会風刺も読み取れるしガイコツとのバトルもスリリングだが、醍醐味としては青春映画のそれである。子役から素敵に成長したニコラス・ホルト扮するRは、世界一キュートなトキメキ系ゾンビとして記憶に留めたい。

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今 祥枝

今 祥枝

略歴: いまさちえ/映画、海外ドラマライター。『BAILAバイラ』『eclatエクラ』『日経エンタテインメント!』『日本経済新聞 電子版』ほかに連載・執筆中。ほかにプレス、劇場パンフ、各局のHPなどに寄稿。時々、映像のお仕事。著書に『海外ドラマ10年史』(日経BP社)。海外ミュージカルファン。

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