シネマトゥデイ

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四半世紀経っても衰えないインディパワー

  • 野火
    ★★★★

    市川崑監督版(‘59年)がモノクロという理由だからか、モノクロのイメージも強い塚本晋也監督が、カラーで『野火』を撮ったことは興味深い。容赦ないほど衝撃的な戦闘シーンだけでなく、‘59年版では寸止めの末、回避されていた“猿の肉”の顛末も、原作通りしっかり描かれている。一方、最後まで敵国についてや、これが戦争かどうかの情報が、提示されない不気味さが後を引きずる。もし、これが韓国映画ならアイドル俳優を起用した大作になったかもしれないが、わが国では、こんなご時世ゆえ、監督が私財をなげうって、自身が主演した自主映画に。だが、それを微塵も感じさせないパワーが『鉄男』から衰えていないことは、じつに頼もしい。

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くれい響

くれい響

略歴: 1971年、東京都出身。大学在学中、クイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作、「映画秘宝(洋泉社)」編集部員を経て、フリーとなる。現在は映画評論家として、映画誌・情報誌・ウェブ、劇場プログラムなどに寄稿。また、香港の地元紙「香港ポスト」では10年以上に渡り、カルチャー・コラムを連載するほか、ライターとしても多岐に渡って活動中。

近況: 『アイネクライネナハトムジーク』『見えない目撃者』『プライベート・ウォー』『サマー・オブ・84』 『映画 賭ケグルイ』『オーヴァーロード』『BACK STREET GIRLS-ゴクドルズ- 』『サイバー・ミッション』などの劇場パンフにコラム・インタビューを寄稿。「究極決定版 映画秘宝オールタイム・ベスト10」のほか、「1980年代の映画には僕たちの青春がある(キネ旬ムック) 」「悲運の映画人列伝(映画秘宝COLLECTION)」「俺たちのジャッキー・チェン (HINODE MOOK)」に作品・解説などを寄稿。そのほか、「CREA WEB」にて萩原利久、「TV LIFE」にて前田敦子、山田孝之&森田望智、「T.」にて吉野北人など、インタビュー記事が掲載中。

サイト: http://blog.goo.ne.jp/asiareview/

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