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北村匠海、野菜で10キロ減量 森山未來が“とんかつ”ネタでツッコミ

ボクサー役に挑んだ北村匠海と森山未來
ボクサー役に挑んだ北村匠海と森山未來

 俳優の森山未來北村匠海が28日、渋谷シネクイントで行われた映画『アンダードッグ』(前編・後編ともに公開中)の公開記念舞台あいさつに出席し、高い実力を持つプロボクサーを演じるうえでの厳しい役づくりについて語った。この日は勝地涼武正晴監督も登壇した。

【画像】森山未來&北村匠海&勝地涼がボクシングの構え!

 『アンダードッグ』は、『百円の恋』の武監督&脚本家・足立紳によるボクシング映画。掴みかけたチャンピオンの夢をあきらめきれず、 “かませ犬”として踏み台にされる晃(森山)、児童養護施設で育った天才若手ボクサー・龍太(北村)、テレビ番組の企画でボクシングのリングに上がる売れない2世芸人・瞬(勝地)の三人がボクシングを通して戦う姿を前編131分、後編145分の約4時間半にわたって描いている。

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 武監督が「簡単にできる役ではない」と話していたプロボクサー役。森山演じる晃は、日本ランキング1位にまで上り詰めた男だ。「ちょっとボクシングをかじっているぐらいじゃごまかしきれない」と覚悟を決めた森山は、撮影の約1年前から「人を殴ること、殴られること」を知るために、トレーナーと何度もスパーリングを重ね、時にはプロボクサーともリングを共にしたという。

 一方の北村も、天才ボクサーという難役だったが、武監督&足立脚本、そして森山や勝地との共演に「二つ返事でやりたいと思った」とオファー当時を振り返ると、ボクサーとして体重を落とすことを意識し、シャドウや縄跳び、サウナスーツによるランニングで、10キロ減量したという。音楽活動も行う北村は「かなりほかの仕事に支障があった」と笑うと、「野菜中心の食生活だったので、歌声にも変化があって『肉食べてないでしょ』と言われました」と告白。すると森山は、北村の主演映画『とんかつDJアゲ太郎』を引き合いに出し、「トンカツ食べなきゃいけなかったのに大変だったよね」と発言し、客席を笑わせた。

 ハードな撮影と役づくりで挑んだ本作。北村は「最後のボクシングシーンは丸2日かかりました。本当に大変だった」と振り返ったが「でも味わったことないものを味わえました。特に、撮影後に森山さんと食べたカキフライとビールの味が忘れられない」としみじみ。そんな北村に、森山が「でもあのお店、なくなっちゃったんだよ」とさみしそうに語ると、北村は驚きの表情を浮かべていた。

 コロナ禍によって日常が大きく変化しているが、北村は「映画の世界だけではなく、いろいろなところで元気のない1年になってしまいましたが、今年の終わりに、自分のなかでいくつになってもきっと思い出すだろう作品に携わることができました」と晴れ晴れとした表情で語った。(磯部正和)

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