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新婚の水川あさみ、夫婦は「一番身近にいる他人」妻役の映画をアピール

第32回東京国際映画祭

夫婦について語った水川あさみ
夫婦について語った水川あさみ

 濱田岳水川あさみが29日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで開催されている第32回東京国際映画祭のコンペティション部門出品作『喜劇 愛妻物語』の記者会見に出席し、それぞれの“夫婦感”について語り合った。

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 映画『百円の恋』などを手掛けた脚本家・足立紳が自身の自伝的小説を原作に、自ら監督・脚本を務めて映画化した本作。売れない脚本家の豪太(濱田)と、夫に悪態をつき続ける妻チカ(水川)の姿を描き出す。

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 劇中では、ヘラヘラしている豪太に怒りを覚え、チカが罵詈雑言を浴びせるシーンが多々あるとのことで、濱田は「役であるとわかっていても、毎日罵倒されるのは辛いものがありますね」と苦笑い。「でも人間ってすごいもので、だんだん慣れてきて面白くなってくるんです。後半は水川さんが迫真の演技で『死ね』って言うのですが『今のはいい死ねだったな』なんて思っているんです」と撮影の様子を明かす。

 一方、夫に暴言を吐きまくる水川は「毎日罵声を浴びせていると、発する側も慣れてくるんです」と濱田の言葉に同調しながら、豪太のモデルになっている足立監督が濱田と同じようにヘラヘラしている姿を目にしたときに「腹立たしいったらなかった」と振り返って、会場の笑いを誘った。

 さらに「いい夫婦とは」という質問された濱田。「難しいですね……」と頭をかくと「いわゆるずっとラブラブな二人がいい夫婦だと思っていたのですが、この役をやっていて、お互いがお互いの距離感を守っていれば、罵詈雑言が飛び交う夫婦でもいい夫婦なんだと思うようになりました」と答える。

 そして俳優・窪田正孝との結婚を先日報告したばかりの水川も困り顔を見せつつ、「夫婦って一番身近にいる他人、そういう人と人生を共にするのは、奇妙で面白く素晴らしいと思います。いろいろな形があるのが夫婦。(映画で)そういうメッセージが伝わればいいなと思っています」と語った。(磯部正和)

映画『喜劇 愛妻物語』は2020年公開

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