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ブリジット・モイナハン、女性と靴の思い出をテーマにした自身の著書を語る

女性と靴の思い出についての本を出版した女優のブリジット・モイナハン
女性と靴の思い出についての本を出版した女優のブリジット・モイナハン

 映画『ジョン・ウィック』やテレビシリーズ「ブルーブラッド」などの女優ブリジット・モイナハンが、著書「アワ・シューズ、アワ・セルヴズ(原題)/ Our Shoes, Our Selves」について、4月17日(現地時間)、ニューヨークのAOL開催イベントで語った。

【作品写真】かわいい靴がいっぱい登場!映画『ジュリーと恋と靴工場』

 同書は、ブリジットとジャーナリストのアマンダ・ベンチリーが、40人のそれぞれ異なった人種や年齢の女性に、自身の靴に関する思い出を語ってもらい、その内容をまとめたもの。

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 発端は誰にでも経験のある衣替えの作業だったという。「衣替えの作業に飽き飽きしていたことがあったの。ほとんどの靴は履かれていなく、いつもアディダスのスタンスミスやサンダルみたいなものばかり履いていたんだもの。そのときは、なぜ全く履くことのない靴ばかりを持っていたいのかわからなかったわ。そんなとき、この本を共同執筆したジャーナリストのアマンダに電話をしたの。彼女に『なぜ、わたしはこういった靴ばかりずっと持っているのかしら』と尋ね、その理由について議論してみると、それぞれの靴に対する思い出が原因だとわかったのよ。例えば、ある靴は映画のプレミアで履いた靴。また、ある靴は映画『ロード・オブ・ウォー』で使われたハイキングシューズで、母親と共に行ったアフリカのサファリでも履いたから、今では履かないのに、いつまでも持っていたというわけ」そんな自身の思い出が、40人もの女性に靴の思い出話を聞くきっかけになったそうだ。

 話を聞いた40人の女性の中には、政治家、事業家、元米大統領夫人まで含まれているが、人選の基準については、当初から幅広い分野の女性を選ぶことを決めていたそうだ。「異なった仕事、バックグラウンド、年齢であることを基準にしていたわ。実際には、多くの人に聞いたし、オプラ・ウィンフリーのように人々に影響を与えてきた人の靴の思い出も知りたかったけれど、無理だった。そこでわたしたちは、(男女間の)壁を打ち破った女性たちを書きたいと思い、最初に米軍史上初の女性大将(アン・ダンウッディ)に話を聞くことにしたの。その他には、アフリカ系アメリカ人女性初の宇宙飛行士(メイ・ジェミソン)にも話を聞いたわ。彼女は破れていて履けない状態の靴をいまだに持っていたのよ」

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 中でもオファーを受けてくれたことに興奮したというのが、第41代米国大統領ジョージ・H・W・ブッシュの妻バーバラ・ブッシュさんだ。「彼女には、この本を書く以前に会ったことがあり、その縁でブッシュ一家に再度会う機会があったの。ところが、旅の途中でわたしの荷物が(飛行場で)無くなってしまって。当然、着替えの服もなかったわ。わたしは、ブッシュ家に招待されているディナーには適していないブーツを履いていて、翌日のゴルフにも参加しなければいけなかったの。彼女のアシスタントをしていた女性がディナー用のジャケットを借してくれ、翌日のゴルフはバーバラ自身がKeds(ケッズ)のスニーカーを貸してくれたわ。それは花模様のスニーカーで、シンプルだけれど、とてもクラシックで素敵だったの。おそらく彼女と同年代の人たちは、あまり履かないスニーカーだけれど、彼女はKedsのスニーカーをこよなく愛していたのよ」

 バーバラさんは、Kedsのスニーカーが最も好きな靴だったそうだが、ホワイトハウスに移った頃、Kedsのスニーカーがあまり売られなくなっていた時期だったという。すると、夫ジョージ・H・W・ブッシュ元大統領がKedsに連絡し、彼女のために集めたくれたそうだ。「彼女はそれらを右足用と左足用に分け、(色や模様が両足で)マッチングしなくても履いていたそうなの。意図的にそういうことをして、あえて人々が指摘できるようにしていたそうよ。彼女はユーモアのセンスや遊び心を持っている女性なの」と彼女の靴のエピソードを明かした。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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