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クリスチャン・ベイル新作『バイス』、共演者らが語る

左から、スティーヴ・カレルとエイミー・アダムス
左から、スティーヴ・カレルとエイミー・アダムス

 クリスチャン・ベイルが元米副大統領ディック・チェイニーを演じ激変ぶりが話題の『バイス』(2019年4月 日本公開)について、共演のスティーヴ・カレルエイミー・アダムスが、12月19日(現地時間)、ニューヨークのAOL開催イベントで語った。

【動画】『バイス』海外版予告編

 本作は、ジョージ・W・ブッシュの下で副大統領を務めたチェイニーが、心臓の病気を抱えながらも、「影の大統領」として政治を動かしていく過程を通して、現在のアメリカの状況にいかに影響を及ぼしたかを捉えていく。スティーヴは、ドナルド・ラムズフェルド元米国防長官、エイミーはチェイニーの妻リンにふんしている。映画『マネー・ショート 華麗なる大逆転』のアダム・マッケイ監督がメガホンを取った。

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 政治に詳しくなかったが、チェイニーとの出会いにより政治の世界に携わったことで、策謀家になっていく妻リン。彼女が執筆している本を読んでみることからリサーチを始めたというエイミー。「でもそれを読みながら、(本に記された)彼女の政治的な見識や、わたしの個人的な彼女への観点以外にも、彼女がどんな人物なのか知らなければいけないと思ったの。そこで、彼女がどんな人物か、どのような世界からやってきたのかに時間を費やしたわ。その過程で、彼女がワイオミング州キャスパーで、それほど特権のある家族ではなく、(生活的に)厳しい環境下で育ったものの、一生懸命勉強して、その環境下から抜け出していったことを知ったわ。彼女は当時の女性たちにあまり奨励されていなかった大志を抱くことや、意欲を持って、学問に取り組んでいたのよ」あまり世間に知られていないリン・チェイニーを通してキャラクターを構築していったようだ。

 ジョージ・W・ブッシュ政権下では、チェイニーは陰で人を操るタイプ、ラムズフェルドは公共の場に立つタイプだったが、そんな二人についてスティーヴは「劇中、法廷で若き日のラムズフェルドが年配の政治家を嘲笑するシーンがあるが、彼のそんな自信にチェイニーも刺激されたと思うんだ。ラムズフェルドはワシントンDCの内部の動きをしっかり把握していたから、チェイニーも彼と同じ列に並ぼうとし、そんなラムズフェルドのカリスマ性に影響されたんだろうと思うよ」と自身の見解を語った。

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 チェイニーを演じたクリスチャンについて、エイミーは「わたしの演技が評価されるのは、彼のおかげでもあるの。彼の映画に対する献身的な下準備は、その周りにいる人たちの能力を上げることになるわ。彼とは映画『ザ・ファイター』と『アメリカン・ハッスル』で共演したけれど、彼は信頼の置ける俳優で、毎回彼と仕事をするのが好きなの。どれも普段のクリスチャンとは全く異なった姿で、そんな身体的な変化には、今ではそれほど驚かされないけど、いつも強い印象を残してくれるわ」と称賛した。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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