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麻生久美子、40代になって期待すること

40代になり、ますます輝きが増す麻生久美子。
40代になり、ますます輝きが増す麻生久美子。 - 写真:高野広美

 11年ぶりとなる時代劇『散り椿』で、優美な大人の色香を放つ麻生久美子が、40代になったばかりの自分自身に、一人の女性として期待することを明かした。

着物姿がはかなげな映画『散り椿』予告編

 日本映画界に欠かせないヒロインにして、深夜ドラマ「dele(ディーリー)」や映画『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』ではクールな魅力を発揮、名バイプレイヤーとしても活躍する麻生。40歳の節目の年を迎えてますます輝き続ける彼女だが、「もっと、自分の好きなことに集中できるといいなと考えています。まだなかなか自分の時間が持てないので」と世のワーキングマザーと同様の悩みを吐露。この飾らなさ、我々とは遠い世界に生きながらも地に足の着いた素顔が、男女を問わず根強い支持を受ける一因だろう。

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 40代に期待することについては「40代はある意味、若くなくてもいい」と女優らしからぬ大胆発言。「肉体的にはまだまだ元気に動ける若々しい年代で、もちろんこの仕事をしている以上は、外見を気にしなきゃいけない。でも40代になると、その人がどういう生き方をしてきたかが、そろそろ顔に表れてくる。そういう年代だと感じるので、若さみたいなものに囚われすぎずに、“いい顔”になっていけたらと思います」と自然体な彼女らしいコメントだ。

 そんな大人の余裕をまといつつ、多彩な顔で観客を魅了している彼女が、愛する夫への想いを遺言に託して早世する、武家の女性にふんした『散り椿』。直木賞作家・葉室麟の同名小説を、『劔岳 点の記』の木村大作監督が岡田准一を主演に迎えて撮り上げた、美しくも切ない時代劇だ。麻生は劇中で、不器用ながらも清廉に生きようとする侍たちの心に永遠に留まり続ける、運命の女性をたおやかに、そして艶やかに演じている。(取材・文:柴田メグミ)

映画『散り椿』は全国公開中

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