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鈴木P、宮崎駿監督新作の状況を報告

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著書「南の国のカンヤダ」トークイベント&サイン会に登壇した鈴木敏夫プロデューサー
著書「南の国のカンヤダ」トークイベント&サイン会に登壇した鈴木敏夫プロデューサー

 スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが5日、渋谷の大盛堂書店で開催された初のノンフィクション小説「南の国のカンヤダ」トークイベント&サイン会に登壇。報道陣の囲み取材に応じ、現在、鋭意制作中とアナウンスされている宮崎駿監督の新作長編アニメの経過を報告。「まる2年やっていますが、完成まであと3年か4年か。それくらいのペースですね。そういう真剣なものを作っています。今までできなかったものを期待してください。本当に面白いです」と自信を見せた。

【写真】ジブリを追った2013年のドキュメンタリー

 「南の国のカンヤダ」は、鈴木プロデューサーが都内マンションのエレベーターで偶然知り合ったというタイ人のシングルマザー、カンヤダをめぐる物語。2017年から2018年1月まで、週刊誌「女性セブン」で連載されていた記事に加筆修正し、さらに盟友・宮崎駿監督や、今年4月に急逝した故・高畑勲監督とのエピソードも書き下ろしとして収録。鈴木プロデューサーの人生観、家族観をあらわす一冊となっている。

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 「僕ね、こんなこと今まで話したことなかったんだけど、若い男女をくっつけるのが好きだったんですよ。かなりの実績も誇っているんですけど、その趣味が外国にまで及んで、カンヤダを男性とくっつけようと。その顛末を描きました」と著書を紹介する鈴木プロデューサー。実体験に基づく物語であるが、「そのまま真面目に書いちゃうと差し障りがあるので小説という形にしていますけど、モデルになった当事者たちには読ませたくないな……」と苦笑い。

 宮崎監督の反応も気になるところだが、「仕事もしないで何を書いているんですか」と言われそう、との理由で読ませたくないとか。「会社のみんなには、とにかく宮崎駿には知らせないようにと言ってあるんですけど、小学館の新聞広告で宣伝されていたのでヤバいなと思って……。(宮崎監督が読んでいる)新聞だけ特に注意してねと担当に言ってあります」。

 かつて「週刊アサヒ芸能」の記者として活躍していただけに、週刊誌の苦労は知っていたという鈴木プロデューサーだが、「だから連載は大変じゃないかなと思っていたんだけど、ところがあにはからんや。楽しくて。一回もお休みもナシで終えることができた」と満足げな表情。「僕はこれまでジブリが題材の本は出してきたけど、結果として自分の書きたいことを書いた本という意味ではこれが初めて。今まで書いてきた本は売れようが売れまいが知ったこっちゃなかったけど、今回は初めてドキドキしています」と冗談めかして付け加えた。

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 鈴木プロデューサーいわく、著書に登場するカンヤダは「日本の女性と違ってまったくこびを売らない。愛想笑いもない。ピリッとしていて、自分のやりたいことはテコでも動かない。はたから見るとわがままに見えるかも」とのこと。「文章にも入れたんですけど、宮崎駿にかなり似ているんですよ。言うことなすことソックリ。2人の共通項があって。そういう人に興味があるんですよね。いろんな人が寄ってくるけど、大体タイプが似ていますね」と笑ってみせた。(取材・文:壬生智裕)

新刊小説「南の国のカンヤダ」は小学館より発売中(価格:1,600円+税)

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