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俳優は映画業界にアピールすべき!『グローリー』俳優が語る成功への心積もりとは

『グローリー/明日への行進』などドラマ作品の印象が強いデヴィッド・オイェロウォ
『グローリー/明日への行進』などドラマ作品の印象が強いデヴィッド・オイェロウォ

 映画『大統領の執事の涙』『グローリー/明日への行進』で注目を浴びたデヴィッド・オイェロウォが、主演した新作コメディー『グリンゴ(原題)/ Gringo』について、3月6日(現地時間)ニューヨークのAOL開催イベントで語った。

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 本作は、マイケル・ジャクソンさんの娘、パリス・ジャクソンの映画デビュー作としても話題のダークコメディー。マリファナを使用した新薬を製造して大もうけを企む会社副社長のリチャード(ジョエル・エドガートン)と恋人のエレイン(シャーリーズ・セロン)は、新薬製造のためにメキシコの研究所に部下ハロルド(デヴィッド)を派遣する。だがハロルドはリチャードに恨みを持つマフィアに誘拐されてしまい……。ジョエルの兄、ナッシュ・エドガートンが監督を務めた。

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 ドラマ作品の役柄で認識され、自身もそんな役柄を演じるのが好きだったと語るデヴィッド。今作のようなコメディー映画の出演を決めた経緯について、「変化を求め、コメディー作品を探していた時に、今作が舞い込んできたんだ。脚本はとても面白かったんだけど、ぼくのような黒人俳優のために書かれた内容ではないと思ったんだ。だから、エドガートン監督に会って、ぼくが主役にふさわしいと納得させたんだ」と明かした。

 自身の両親がナイジェリア移民だったことから、ハロルド役もナイジェリア移民の設定に変えられたほど、監督や作品へ影響を与えたデヴィッド。「俳優のアイデアにとてもオープンな監督が(俳優からの)異なった方向性や文化のアイデアを取り入れたことで、観客は今作を通して、アメリカに住むナイジェリア移民の感覚を理解できると思うよ」と語り、また、エドガートン監督との良好な関係についても「ナッシュとはすごくコラボしている感覚を味わったけれど、いつもこんな作品に恵まれるわけではないよね」と振り返った。

 『グローリー/明日への行進』などで名が知られる前から、「俳優は待っていてもダメだ」と思っていたというデヴィッド。「誰かが『次はどんな作品を作りたい?』と聞いてきたら、ぼくは『次回作だけでなく、10作品ぐらいは準備している』と答えると思うんだ。これまで黒人俳優たちの中には、(オスカーの受賞や映画の興行的成功のような)素晴らしい機会や瞬間を得たにもかかわらず、その後低迷している人たちをたくさん見てきた。ぼくにはそれが理解できなかったんだけど、彼らに聞いてみると、この業界で常に挑戦し、成功するための約束となる企画、心積もりの準備ができていなかったのだと思ったんだ。だから、もしある俳優がオスカーを受賞したり、ヒット作に出演したりしても、映画業界がその俳優をどう扱って良いか、まだ把握していなかったなら、その俳優自らが自分をどう扱うべきか映画業界に(自ら製作したり、これまでとは違った作品に出演したりと)見せていけば良いんだ」と力強い言葉で持論を展開した。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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