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『オー・ルーシー!』監督、寺島しのぶの演技に鳥肌!現場での意気投合ぶりを明かす

ニューヨークでインタビューに応じた平柳敦子監督
ニューヨークでインタビューに応じた平柳敦子監督

 昨年のカンヌ国際映画祭の批評家週間に選出された日米合作映画『オー・ルーシー!』(4月28日 日本公開)について、平柳敦子監督が3月1日(現地時間)ニューヨークのフィルム・ムーブメントのオフィスで単独インタビューに応じた。

【写真】インパクト大!『オー・ルーシー!』ポスタービジュアル

 本作は平柳監督が2014年に手掛けた同名短編映画を長編化したもの。さえない日々を送る43歳の独身OL節子(寺島しのぶ)は、ある日めいの美花(忽那汐里)に頼まれて受講した英会話教室で、アメリカ人講師ジョン(ジョシュ・ハートネット)と出会う。彼から金髪のカツラとルーシーという名前を授業で与えられた節子はジョンに恋をするが……。

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 ロサンゼルスでの売れない女優経験を経て、監督の道を選択した平柳監督。同名短編映画の製作経緯について、「大学時代、『あなたが知っている人物』という課題が授業で与えられました。その時(自分の周りの)5人を書いてみたのですが、その中の一人がルーシーでした」と明かす。このルーシーというキャラクターは、平柳監督の友人、家族、自分自身の体験などを通して構成していったそうだ。卒業制作で作った短編が完成した時点で長編用の脚本の初稿も書き上げていたという平柳監督は、その後、サンダンス映画祭の短編部門で審査員賞とNHK賞を受賞。エージェントが付き、NHKの人々と知り合うことができたそうだ。それがきっかけで改稿した脚本が、サンダンス・インスティテュート/NHK賞を受賞し、今作につながっていった。

 キャストは、平柳監督自身が自分のビジョンをもとにNHKに提案してオファーし、演技派の俳優陣がそろったが、美花役だけは別だったという。「美花だけは、オーディションじゃなければ駄目と伝えていました。日本で人気があっても、アメリカでは当然その俳優は知られていないため、ちゃんと演技ができる女優さんでなければ、この演技派の俳優陣の中で浮いちゃうと思ったんです」説明。そんな難しい役を、(オーディションで勝ち取った)忽那の演技には監督も驚かされたそうだ。

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 主演の寺島については、「彼女とは、すごく気が合ったんです。彼女の演技を観ていると、自分が想像した通りの演技をしてくれるので、鳥肌が立っていましたね。わたしが話すこともすぐに理解してくれて、『はい、うん、OK』と次々に演じてくれました」と絶賛。性格的にもよく似ていると明かした。

 アメリカの観客については、「日本に行ったことのあるアメリカ人と話すと、まるで宇宙にでも行ったような未知の場所だったと言ってくるんです。でも、核にある部分は日本人もアメリカ人も同じだということを、今作を通して理解してほしいですね」とメッセージを送った。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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