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桐谷健太は5歳から役者志望、人生を切り開いた秘訣

役者は5歳のころから夢だった。
役者は5歳のころから夢だった。

 入江悠監督渾身の最新作『ビジランテ』で、これまでの明るいイメージを封印して新境地を見せた桐谷健太が、自ら切り開いてきたこれまでの役者人生を振り返った。

川の中で喧嘩するとリアルにこうなる【作品フォトギャラリー】

 現在、菅田将暉とダブル主演を果たした『火花』が話題を集めている俳優・桐谷健太。auのCM三太郎シリーズで彼が演じる浦島太郎は人気キャラとなり、昨年は紅白歌合戦への初出場も果たした。「幸せ者やなって、ほんまに思います」と、噛みしめるように言った桐谷が俳優を志したのは5歳のとき。「映画館で『グーニーズ』を観たときから、映画の中にいきたかった。それからずっと俳優になることだけ考えて上京して、今こうしている」と現状に自分でも信じられないほど幸せを感じているという。

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 これまでの人生をどう切り開いてきたのか、桐谷は「自分の力だけでは到底実現しませんでした」とキッパリと言い切った。「5歳のときに俳優になりたいって言った自分を否定することなく、ずっと応援してくれた両親はもちろん、役者になってからもほんまに俺は出会いに恵まれていると思う。人との出会いがなかったら、今の自分はないと思います」と家族や仲間への感謝の言葉が次々とあふれてくる。

 今回、『ビジランテ』で桐谷が演じたのは、暴力的な父親に苦しめられながら生きる三兄弟の三男坊。地方都市の闇社会で風俗店の店長をしながら、人生に疲れ切って生きる男・神藤三郎。漆黒の闇のような運命にズブズブと沈んでいく三郎は、エネルギッシュに人生を切り開いてきた桐谷の対極にいるような男。桐谷にとってこの役は大きな試練となったという。「おとんもおかんもめっちゃ明るいですからね(笑)。台本を読んだ時は、彼の性格がなかなか自分の中で想像できなかったです」と話す。だが撮影初日に衣装を着て、凍てつくような寒さの埼玉県深谷市の撮影現場に立ったときに三郎になれたという。

 劇中では二人の兄を演じる大森南朋鈴木浩介が川の中で取っ組み合いの喧嘩をするシーンがある。「入江監督からの指示は特になくて、本当に自分たちの本能のまんまぶつかっていた」と明かし、寒さの中で兄弟と対峙することで、自身もより三郎に近づくことができたという。以前からの役者仲間だった大森や鈴木、同い年の入江監督とともに映画を作り上げた本作について「最高の作品になった」と自信をのぞかせ、「めっちゃキッツイ映画やけど、ほんまに最高なんです。この映画に行くカップル、僕は好きですね!」といたずらっぽく笑った。
 
 冗談っぽく話して空気を和ませたと思えば、次の瞬間にはまっすぐに映画への熱い思いを情熱的に語る。監督や役者から愛される桐谷の魅力は、そんなところにあるのかもしれない。(取材・文:森田真帆)

映画『ビジランテ』は12月9日より全国公開中

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