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朝ドラからハガレンまで…蓮佛美沙子、充実の2017年は「出して蓄える年」

今年一年を振り返った蓮佛美沙子
今年一年を振り返った蓮佛美沙子 - 写真:高野広美

 連続テレビ小説「べっぴんさん」で、芳根京子演じるヒロインすみれの姉・ゆりを演じ注目を浴びた女優・蓮佛美沙子。最新作映画『鋼の錬金術師』(公開中)では、ディーン・フジオカ演じるマスタング大佐から厚い信頼を置かれる副官・ホークアイ中尉にふんした。寡黙で常に緊張感を持って忠義を尽くすスナイパーという、これまでにない一面を見せた蓮佛が、ディーン、ウィンリィ役の本田翼と共に、大人気漫画の実写化に対する熱い胸の内や、「アウトプットとインプットの年だった」という2017年を振り返った。

【画像】蓮佛美沙子が演じたホークアイ

 2010年に公開された『君に届け』のほか、過去に何度か人気漫画の実写作品に出演している蓮佛。本作でも女性ファンが多いホークアイ中尉を演じているが「原作ものじゃない作品とは明らかに背負うものが違うと思います」と語る。続けて「原作ファンは漫画のなかに、しっかりとした正解を持っている。それを知りながら、一から実写映画を作り、その世界観を成立させるって非常に責任が重いことだと思うんです」と大きな不安があったことを明かす。

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 そんななか「ビジュアルという面では、わたしは金髪のカツラだったのですが、髪型や髪の色、毛質から始まって、衣装もとても緻密に作られていました。そういったことを一つ一つ確認しながら進んでいくんです。しかも『これでよかったのか』という疑問は最後まで続きました」と苦しかった胸の内を吐露した。

 しかし、周囲のこうした姿勢は、蓮佛に多くの感動を与えたという。「わたしだけではなく、曽利(文彦)監督、山田(涼介)くん、その他の共演者の方々も、みなさん、いろいろな葛藤のなか、作品に臨んでいるんだなということが、現場の温度感などで伝わるんです。正解がわからないなか、みんなが真摯に作品に向き合うことで一体感が生まれたし、出来上がった映画を観たとき、覚悟とか情熱がスクリーンを通して伝わってきたので、それだけで作り手としては感動してしまいました」。

本田&ディーンも語る - 写真:高野広美

 一方、ホークアイ中尉の上司役であるマスタング大佐を演じたディーンも「世界中にファンがいる原作の規模感には驚きましたが、そういう方々の期待を裏切らないように、できることは全てやろうという気持ちで臨みました」と語ると、「軍人の説得力がにじみ出るようなキャラクターにしなければダメだと思ったので、敬礼の角度や歩き方、曲がり方、命令の発し方など、徹底的に説得力を持たせようと努力しました」と覚悟を持って作品と向き合ったことを明かした。

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 こうして出来上がった二人のキャラクターについて本田は「漫画だとしっかり描かれている関係性も、映画だと省略されてしまっている部分が多いのですが、お二人が共有した空気感によって省略された部分も補われているんです」と絶賛する。

 蓮佛にとって大きなチャレンジとなった本作だが「わたしにとって2017年は出して蓄える年でした」と振り返ると「朝ドラで10か月かけて、18歳から60代までをやらせていただき、『もう出せません』というぐらい、引き出しからいろいろなものを引っ張りだしてきました。そこからは、来年初めてミュージカルをやるのですが、歌の稽古を始めたり、海外ドラマの吹き替えにチャレンジしたりと、知らないことを吸収する時間がすごく多くありました。その意味ではアウトプットしたあと、インプットすることができた貴重な年だったと思います」としみじみと語っていた。(取材・文:磯部正和)

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