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『マイティ・ソー』新作、監督も驚いたマーベルの寛容さとは

本作に大抜擢されたタイカ・ワイティティ監督
本作に大抜擢されたタイカ・ワイティティ監督

 マーベル待望の話題作『マイティ・ソー バトルロイヤル』(11月3日 日本公開)について、タイカ・ワイティティ監督が、10月31日(現地時間)ニューヨークのAOL開催イベントで語った。

【予告編動画】迫力満点!ケイト・ブランシェットのヴィラン姿

 本作は、クリス・ヘムズワース演じる雷神ソーを描いた『マイティ・ソー』シリーズの第3弾。人工知能ウルトロンとアベンジャーズの戦いから2年。故郷アスガルドの危機に駆け付けたソーは、死をつかさどる敵ヘラ(ケイト・ブランシェット)によって惑星サカールに飛ばされてしまう。そこで偶然にも再会した盟友ハルク(マーク・ラファロ)と、仲間の協力を得てヘラを倒すために立ち上がるが……。『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』のワイティティ監督がメガホンを取った。

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 これまでの『マイティ・ソー』シリーズとは異なる点についてワイティティ監督は、「マーベルとの会合で、僕が好きな映画のシーンを編集したものを見せ、同時にレッド・ツェッペリンの楽曲『移民の歌』を彼らに聞かせたんだ。その瞬間から、マーベルはこの曲の使用権を獲得しようと動いてくれたよ。『マイティ・ソー』シリーズであの曲を使っていなかったのは意外だったからね」と語る。確かに、派手なアクションが繰り広げられる中、この名曲がフルボリュームで流れてくるシーンはなんとも爽快である。

 今作はジョークが多く散りばめられているが、マーベルがさまざまなタイプのジョークを認めてくれたことには、ワイティティ監督自身も「正直驚いた」のだそう。「観客もきっと驚くと思うね。マーベルは、(ジョークを通して)より生き生きとした、活力のあるキャラクターを映画内に注入しようとしていたんだ」と話す。続けて「通常、こういったハリウッド大作は、撮影に入る1年くらい前にはすでに脚本が完成しているけれど、僕らは完成した脚本はあくまで“提案”であって、実際の現場ではそれ以上の(即興的な)内容を模索することをしてきたんだ。だから、ユーモアのスタイルはこれまでのスーパーヒーロー映画とは異なるものになったんだと思うよ」と自信をのぞかせた。

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 自身も惑星サカールの囚人コーグ役で出演したことについては、「囚人コーグは石の塊のような姿なんだ。だから、モーションキャプチャー用にばかげたパジャマみたいなものを着せられ、その上にゴルフボールのような球が付けられていたんだけど、それを着ながら監督をしていると、真剣にやっているようには見えないんだよ(笑)」とワイティティ監督。自国ニュージーランドのアクセントで演じたそうだ。

 見どころの一つであるアクションについては、「大きなアクションシーンをやるときは、スタッフや俳優陣に、同様のアクションシーンをこれまで観たことがあるか聞くんだ。もし彼らが似たようなシーンを10作品ぐらいで観ていたならば、それと全く逆のことをしようと心がけたよ」と強いこだわりをみせていた。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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