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学校の知識なんか忘れた!『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』ヨンドゥ俳優の演技論

今回では前作以上に活躍! ヨンドゥを演じるマイケル・ルーカー
今回では前作以上に活躍! ヨンドゥを演じるマイケル・ルーカー - (C) Marvel Studios 2017

 映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(ジェームズ・ガン監督)が、全米におけるオープニング週末に、前作を遥かに上回る約1億4,500万ドル(159億5,000万円)を売り上げた。お馴染みのメンバーたちのキャラクターを、さらに深く描く新作の中でも、主人公ピーター・クイル(クリス・プラット)の育ての親で宇宙海賊ラヴェジャーズのリーダー、ヨンドゥをめぐる物語は大きな見どころだ。ヨンドゥ役のマイケル・ルーカーは、1986年の話題作『ヘンリー』以来、『JFK』やシルヴェスター・スタローンと共演した『クリフハンガー』、テレビシリーズ「ウォーキング・デッド」などで知られるハリウッドきっての個性派。そのルーカーが昨年、アトランタの撮影現場で新作への思いを明かした。

映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』フォトギャラリー

 続編のヨンドゥについて、「彼は今回、少し大人になっている。自分が若い時にやったことが、自分を苦しめ、全員に危険が迫るんだ。もちろん、ピーター・クイルはその一部だよ。そして、そういった出来事が、彼のキャラクターを変えることになる」というルーカー。

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撮影現場の一コマ。ミラノ号のセットを巨大なジンバルの上に乗せ、それを揺らすことで役者たちはリアルな臨場感を感じることが出来る。写真:細谷佳史

 素顔のルーカーには、悪党だけどどこか憎めないヨンドゥに通じる奔放さがあり、「(演劇)学校で教わったことは、多分、全て忘れた」と語るなど、ワイルドなエネルギーにあふれている。「でも、一つだけ彼らが教えてくれたことで役立っていることがある。それは、役者は常に直感を使うということだ。現場にいて、自分がセリフを言うとき、そこに自分自身のタイミングや直感を持ち込まないといけない。それこそが(芝居を)リアルにするんだよ」。

 撮影現場には、『ガーディアンズ~』の世界観を再現した素晴らしいセットが組まれており、「自分が宇宙船で飛んでいるように感じるよ」とリアルなセットを絶賛していたルーカーは、「それが宇宙船だと想像する必要はない。だから、その想像力を役づくりに使えるんだ。自分がどこから来て、何者かといったことを自分自身で作り上げるけど、それを誰にも教えない。その僕だけの秘密が、『なぜこの人から目が離せないのだろう』と観客を魅了することになる」。

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 2006年のホラー映画『スリザー』以来、ジェームズ・ガン作品に欠かせない存在となったルーカーは、初めてガン監督と会った瞬間から意気投合。「(初めから)お互いのことを知っていると感じたんだ。これは壮大なスケールの作品だけど、ガン監督は『子供の頃から、脚本を作り、おもちゃを使って、こういう大きな世界を想像して遊んでいたんだ』と言う。彼は今、それを他の人たち(観客)のためにやっているのだ」と語ると、「つまりみんなは、あいつの病的な心がどうなっているかを見られるんだよ」といたずらっぽい笑みを浮かべた。(細谷佳史)

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