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人気俳優をキャスティングする方法とは?戦略語る

監督兼主演を務めたパット・ヒーリー
監督兼主演を務めたパット・ヒーリー

 トライベッカ映画祭で上映された新作『テイク・ミー(原題) / Take Me』について、監督兼主演を務めたパット・ヒーリーが、4月25日(現地時間)ニューヨークAOL開催のイベントで語った。

【写真】アラン・J・パクラ監督作『コールガール』フォトギャラリー

 クライアントにセラピーを施す名目で、偽の誘拐事業を立ち上げた企業家レイ(パット)は、ある日ビジネス・コンサルタントのアナ(テイラー・シリング)から、自身を週末に誘拐してほしいとの依頼を受けるが、思わぬ出来事に巻き込まれていくクライム・コメディー。

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 今作の企画について、パットは「ブラウン大学の卒業生と短編映画を手掛けた際に、俳優エリック・ボゴシアンの息子トラヴィス・ボゴシアン、ジャック・ニコルソンの娘ロレイン・ニコルソン、マイク・マコウスキーと知り合った。マイクに『脚本を読んでくれないか』と言われ、それが僕を主演にした今作の脚本で、すごく気に入ったんだ」と語った。その後友人に勧められ監督を決意し、ジェイ&マーク・デュプラス兄弟が製作者として参加したそうだ。

 映画『一枚のめぐり逢い』やテレビドラマ「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」などで知られる人気女優テイラーのキャスティングについて「実は彼女は、デュプラス兄弟と『ジ・オーバーナイト(原題) / The Overnight』という作品でタッグを組んでいた。通常、人気俳優のエージェントに脚本を送っても、なかなか読んでもらえないことが多いが、人気俳優と仲が良く、敬愛されている人物(今作ではデュプラス兄弟)であれば、その人物を通して脚本を送ってもらうことができる」とその戦略を語った。

 監督兼主演を務めるにあたって多くの下準備をしたというパットは、「僕のキャリアは今作を監督するためにあった」と断言。「今作は半分はスクリューボールコメディーで、残りの半分はノワール調で、映像的には1970年代の作品に影響を受けている。特にアラン・J・パクラ監督作のゴードン・ウィリスが撮影した『大統領の陰謀』、『パララックス・ビュー』、『コールガール』に影響を受けた。今作は(ウィリス作品より)明るめだが、彼の(撮影の)照明よりは、むしろ彼のフレーミング(被写体の切り取り方)を気にした」と明かした。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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