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真菌の突然変異、生きた肉のみ食す人類…感染しながらも高い知能を持つ少女は希望か

少女メラニーは希望か、それとも絶望か
少女メラニーは希望か、それとも絶望か - (C) Gift Girl Limited / The British Film Institute 2016

 荒廃したロンドンを舞台にした新作SFスリラー『ディストピア パンドラの少女』から本予告が公開され、真菌のパンデミックで生きた肉のみを食す“ハングリーズ”へと化した人類の恐るべき姿が披露された。

ハングリーズが…『ディストピア パンドラの少女』本予告

 真菌のパンデミックにより、人類のほとんどがハングリーズ(=飢えた奴ら)と化し、残された少ない人々は安全な壁に囲まれた基地で生活している近未来。イングランドの田舎町ではウイルスと共生する“二番目の子供たち(セカンドチルドレン)”への研究がおこなわれていた。彼等はウイルスに感染しながらも思考能力を持ち続け、見た目は全く普通の子供だった。その子供たちから“ワクチン”を作り出そうと模索していた研究所である日、高い知能を持った奇跡の少女メラニーが現れる……。

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 今回公開された本予告では、監獄のような室内にいる少女メラニーが朝を知らせる号令で起き上がり、慣れた手つきで車いすを用意し、自ら頭と足を拘束される準備を整えるという異様なシーンからスタートする。そして一つの場所に集められた“二番目の子供たち”。先生と呼ばれる女性が彼らに触れると、軍曹は自らの腕を子供の目の前に差し出し、人肉に食らいつこうとする彼らの危険性を見せつける。

 場面は変わり、突如としてハングリーズの攻撃を受ける同施設。命からがら脱出をしたメラニーたちはその後、荒廃しきった街を彷徨うことになる。ハングリーズたちがひしめく中で、物音に反応するという彼らの間を縫って歩くシーンでは、息もできぬような、とてつもない緊張感が漂う。そして最後には「皆を助けたい。私なら奴らに狙われない」と自ら危険な決断を下すメラニーの姿で締めくくられている。果たしてメラニーは人類にとって希望となるのか、絶望となるのか。結末が気になる一本だ。

 M・R・ケアリーによるSF小説「パンドラの少女」が原作の本作。大ヒットドラマ「SHERLOCK(シャーロック)」シリーズのコーム・マッカーシーが監督を務め、原作者ケアリーが脚本を手掛けている。主人公・メラニーを演じたのは、500人を超えるオーディションで選ばれた新人セニア・ナニュア。セニアは、本作でスペイン・シッチェス映画祭の女優賞を獲得したほか、英国インディペンデント映画賞、ロンドン映画批評家協会賞、エンパイア賞などで新人賞にノミネートされたスーパールーキーだ。そんな彼女の脇を固めているのは、『007/慰めの報酬』などのジェマ・アータートンや、『危険な情事』のグレン・クローズら。“カズオ・イシグロmeetsウォーキング・デッド”とも評される本作に期待が高まる。(編集部・石神恵美子)

映画『ディストピア パンドラの少女』は7月1日より全国公開

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