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阿部寛、町工場の社長から山男へ!役への情熱を語る

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「若い頃はなかなか役に恵まれなかった」阿部寛
「若い頃はなかなか役に恵まれなかった」阿部寛 - (c)シネマトゥデイ/奥山智明

 夢枕獏のベストセラー小説を映画化した『エヴェレスト 神々の山嶺』で、エヴェレストに魅了された孤高の天才クライマーを演じた阿部寛が、役を演じることの魅力を語った。

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 「まったく自分のイメージにない役がもらえると燃えるんですよ」と笑う阿部。今でこそ押しも押されもせぬ実力派俳優として『テルマエ・ロマエ』の古代ローマの浴場設計技師から、好評を博したドラマ「下町ロケット」の町工場の社長まで、幅広い役をこなしているが、若い頃は「なかなか役に恵まれなかった」という。「当時は自分がやりたいと思うような役が来なかったんです。それはたぶん、自分の存在がキャスティングをする方にそういう発想をさせられないせいだって思っていました」。

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 すでにつかこうへい作品の舞台で評価も受けていた阿部は「映像作品でも活躍できる役者になりたいと思っていた」と明かす。そんな阿部に訪れたのが1994年のアクション映画『凶銃ルガーP08』。それまでのどちらかと言えば華奢(きゃしゃ)な二枚目というイメージから一転、拳銃を手に入れたことで変貌していくさえないサラリーマンを熱演。「あのときは自分の転換期だったんです。今までやったことのない役で認められたいと思って、寝ないでやりました。使える時間は全部作品に注いで、役に集中しました」と当時のことを振り返る。

 本作で演じる羽生という役柄も、阿部にとっては「やりがいがある」とのこと。「これだけ突き抜けた役を演じることはなかなかないですから。ある種の極限の人。舞台『ジュリアス・シーザー』(ブルータス役で出演)などにも通じるものがあります。こういう人たちは他人に理解してもらおうなんて思っていないんですよ。自分の情熱しかない。家族もいるのにおかまいなしで、山に登ることしか考えていない。普通の感覚じゃないんです」と羽生という人物像を分析する。

 「すべてを理解することはできない」と言いながらも、そういう人物を演じることが「うれしい」という阿部。「自分が追い込まれるような環境に置かせてもらえる作品に参加できるのは、なかなかないチャンスですから。羽生という山に登るという一点しか見ていない人間を演じたとき、彼に引っ張られて、改めて自分が持っている情熱を取り戻すような感覚が味わえた。そういう役に出会えたことは、役者冥利に尽きます」と笑顔を見せた。(取材・文:永野寿彦)

映画『エヴェレスト 神々の山嶺』は3月12日より全国公開

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