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『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』日本最速レビュー!J・J・エイブラムスは見事な仕事をやり遂げた

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旧3部作の魂がしっかりと息づく『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
旧3部作の魂がしっかりと息づく『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』 - (C) 2015 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.

 映画『スター・ウォーズ』シリーズ最新作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が本日18時30分に一斉公開を迎える。それに先駆け本編を観る機会にめぐまれたが、すでに本国アメリカで相次いでいる絶賛のレビューに間違いはないと言えるだろう。ジョージ・ルーカスからシリーズを受け継いだJ・J・エイブラムス監督は、ファンの期待に応えるのに十分な仕事をやり遂げた。

【写真】ついに公開!『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』フォトギャラリー

 不思議な感覚だ。エイブラムス監督の持ち味でもあるスピーディーな展開と小気味よいアクションの連続で、一気に物語に引き込まれる「最新作」であると同時に、旧3部作の『スター・ウォーズ』を観ているような気持ちにもなる。懐かしくも新しい映画にすること。それこそエイブラムス監督が、この作品でやろうとしたことではないか。

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 自身もシリーズの大ファンであるエイブラムス監督は、同時に客観的な視点を忘れず、映画のバランスを保ち続ける。物語の舞台は『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』から30年後。砂に埋もれたスター・デストロイヤーやAT-ATの残骸、ミレニアム・ファルコン、ルーク・スカイウォーカーの名、そしてフォース……。セットやセリフの細かい部分にまで、新規ファンを置いてきぼりにしないよう、それでいて往年のファンをニヤリとさせる要素がたくみにちりばめられている。

 演技面でも、新旧キャスト双方の持ち味をしっかりと引き出した。かつて辺境の星で銀河に飛び出すことを夢見たルークのように、砂漠の惑星で暮らす孤独なヒロイン、レイを演じたデイジー・リドリーや、ストームトルーパーの脱走兵フィンを演じたジョン・ボイエガ、映画史に残る悪役ダース・ベイダーを受け継ぐカイロ・レン役のアダム・ドライバー。全ての若手キャストたちが、自身の運命に葛藤する若者たちの姿を見事に体現し、彼らの成長を見守りたいと思わせる。

 ハン・ソロ役のハリソン・フォードをはじめとする旧作キャストたちも、劇中の登場人物たちがそのまま年齢を重ねたような、生き生きとした演技を披露。さらに、エイブラムス監督の演出はドロイドたちにまでしっかりと行き届いている。中でも一番の演技賞を進呈したいのは新ドロイドのBB-8。映画を観た誰もが、コロコロと丸く、感情豊かなドロイドを愛さずにはいられないはずだ。

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 本編を観て「公開を待っているときが一番楽しかった……」となることを恐れる人がいるかもしれない。しかし、少なくともその心配は無用だろう。『フォースの覚醒』は、ファンが観たかった、誰もが童心に帰ることができる『スター・ウォーズ』であり、シリーズを知らないファンには新しい感動を、多くの往年のファンには「待ったかいがあった……!」という思いをもたらす一本になるはずだ。(編集部・入倉功一)

映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』は12月18日18時30分より全国一斉公開

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