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本郷奏多、幼少期の夢はギャンブラー!?当時の自分に冷静なツッコミ

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「まだまだ若手」と終始謙虚な姿勢だった本郷奏多
「まだまだ若手」と終始謙虚な姿勢だった本郷奏多

 映画『シネマの天使』に出演した俳優の本郷奏多がインタビューに応じ、自身の幼少期の夢や役者としての今後の目標を語った。

【写真】大黒座の壁の手書きのメッセージを見つめる本郷奏多

 昨年8月に122年の歴史に幕を下ろした広島の映画館「シネフク大黒座」で撮影を敢行した本作は、閉館が迫る老舗映画館で働く新入社員の明日香(藤原令子)を中心に、同劇場をめぐる人々の人間模様を描くヒューマンドラマ。全編広島で行なわれた撮影を振り返った本郷が「大黒座という場所が持っているパワーがすごく大きいなと感じたので、主役は大黒座なんだなと思いました」と語るように、映画館への愛が刻み込まれた一作だ。

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 本郷演じるバーテンダーのアキラは、小さい頃から映画監督になる夢を持ちながら、なかなか一歩を踏み出せないでいる青年。一方、幼少期の本郷は「ギャンブラー」という驚きの夢を持っていたそうで、「『楽してお金が稼げるから』と言っていたらしいんですが、その根性もおかしいですし、今になって思えばギャンブラーは楽して稼げないぞと(笑)。甘かったなと思います」と当時の自分に冷静なツッコミを入れた。

 現在の夢は「役者を長く続けていくこと」で大学を卒業して俳優一本になってから意識も変わったという。「今までやってきた年月がそのままキャリアではないですし、この仕事一本になってからの年月は同世代の方たちと変わらないので、まだまだ若手だと思っています。始まったばかりだから長くやっていけたらいいですね」といつまでも初心を忘れない、謙虚な姿勢を貫く。

 監督に挑戦する俳優も多い中、本郷もアキラのように映画監督を夢見たことはないのだろうか?「それだけは絶対にやらないようにしようと思っています」と即答し、「僕の場合は手を出してしまったら戻れなくなりそうで怖いです」と語った本郷。

 「作品単位で見ると役者は一つの駒でしかなく、作品の内側にいる存在なんです。監督は作品の外側で全部を総括する存在。その境界線を飛び出してしまったら戻れなくなっちゃうんじゃないかなと」とその理由を明かし、「一回監督をしたら途端に全てが気になってくると思うんですよ。自分が役者として出演させていただく作品に対しても。きっと口には出さないけれど、心の中に生まれてしまうとデメリットでしかない。だから監督をやるとしたらそっちに完全にシフトするタイミングでしかやらないと思います」とその裏にある俳優としてのゆるぎない信念をのぞかせた。(編集部・吉田唯)

映画『シネマの天使』は広島で先行公開中、11月7日より全国公開

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