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マシュー・マコノヒーが東京の繁華街でロケ!樹海が舞台の渡辺謙との共演作『The Sea of Trees』とは?

第68回カンヌ国際映画祭

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マシュー・マコノヒーとナオミ・ワッツ - 第68回カンヌ国際映画祭にて
マシュー・マコノヒーとナオミ・ワッツ - 第68回カンヌ国際映画祭にて - George Pimentel / WireImage / Getty Images

 現地時間16日、第68回カンヌ国際映画祭でコンペティション部門に出品されている映画 『ザ・シー・オブ・ツリーズ(原題) / The Sea of Trees』の公式会見が行われ、マシュー・マコノヒーナオミ・ワッツガス・ヴァン・サント監督が出席し、作品や役へのアプローチの仕方について語った。なお、現在アメリカでミュージカル「王様と私」に主演している渡辺謙は残念ながら欠席だった。

マシュー・マコノヒーがサイン攻め!『The Sea of Trees』カンヌ公式会見フォトギャラリー

 本作の舞台は、自殺の名所として知られる富士の青木ヶ原樹海。死に場所を求めて青木ヶ原にやって来たアメリカ人アーサー(マシュー)が、けがを負いながらも家族のもとへ帰ろうともがく日本人タクミ(渡辺)と出会い、彼を助けようとするうちに自身の中にも変化が生まれていくさまが描かれる。マシューが「実際の樹海に行ったかって? ノーだ」と明かすと、サント監督は「僕は行ったよ。同じ旅でマシューは東京の繁華街で撮影をした。撮影チームは実際の樹海でいくつかのショットを撮ったんだが、それは映画の初めの方で観ることができる」と補足した。

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 物語は、樹海をさまようアーサーとタクミの現在と、アーサーと心が離れてしまった妻(ナオミ)とのフラッシュバックで構成されている。サント監督は「興味を持ったのは、ジグソーパズルのようなそのストーリー。観客には少しずつ情報が与えられ、登場人物たちに何が起きているのか次第に見えてくる」と脚本が全ての始まりだったと語ると、ナオミも「脚本を読んで、痛みと悲劇を伴う美しいラブストーリーだと思った。とても人間的でユニバーサルなものを表現しているの」と応じた。

 複雑な夫婦を演じたマシューとナオミだが、先にナオミが登場しない樹海シーンの撮影を進めていたため、二人でリハーサルや話し合いをする時間が取れなかったという。そこで使ったのがメールだ。「マシューに『キャラクターやこのダメになった結婚について、お互いに書いてみない?』ってメールしたの。10分後に5単語の返信が来たわ。『Write at will. Love, Arthur.(思うままに書いてみて。アーサーより愛を込めて)』って」(ナオミ)。

 メールのやり取りは数語のものから3ページに及ぶもの、議論のようなものから詩のようなものまで多岐にわたったそうで、ナオミは「マシューは素晴らしいライターなの」と感銘を受けた様子。「だから初めてセットで会ったとき、わたしたちはそうしたメールのやり取りを1か月半重ねていて、準備はできていたのよ」と振り返った。また、マシューは渡辺との共演で、日本の歴史における自殺の捉えられ方、多くの人々が青木ヶ原に向かう理由を聞いたと明かしていた。(編集部・市川遥)

映画『ザ・シー・オブ・ツリーズ(原題)』は2016年全国公開
第68回カンヌ国際映画祭は24日まで開催

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