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金子ノブアキ、最大の師匠は亡き父ジョニー吉長さん

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亡き父ジョニー吉長さんについて語った金子ノブアキ
亡き父ジョニー吉長さんについて語った金子ノブアキ

 俳優でドラマーの金子ノブアキが31日、都内で行われた映画『セッション』のトークイベントに出席し、名ドラマーだった今は亡き父、ジョニー吉長さんについて語った。本作は、一流ドラマーを目指し音楽大学に入学したニーマンと、伝説の鬼教師フレッチャーによる狂気に満ちた師弟関係を活写し、低予算映画ながら第87回アカデミー賞で3部門受賞を果たした作品。

映画『セッション』フォトギャラリー

 俳優のみならず、RIZEAA=のドラマーとしても活動する金子は、本作にすっかり参ってしまった様子で、アカデミー賞助演男優賞を獲得したJ・K・シモンズの鬼教官ぶりを「あのオーラがすごい。映画が終わっても、この人からくる波動のようなものを感じた」と絶賛。「途中から『俺は何をやっているんだ。こんなところにいる場合じゃない。ドラムをたたかないとやばいぞ』と思ってしまった」と映画が終わるやそのままスタジオへ直行してしまったと明かした。

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 金子が生まれたのは、父親は「イエロー」「ジョニー・ルイス&チャー(後のピンククラウド)」などで活躍していた名ドラマーのジョニー吉長さんで、母親は歌手の金子マリ、弟はベーシストのKenKenという音楽一家。「両親が音楽家ですから。小さい頃からライブを袖から観ていた。ある種の英才教育だった。ライブの現場に行くと、会場のアンプの焦げている感じがノスタルジーで、小さい頃を思い出します。父は他界してしまったけど、死してなお教わることだらけでした」と述懐した。

 現在はジョニー吉長さんモデルのドラムスティックを愛用しているそうで、「僕は身長と体重が父親と同じで。衝撃的にしっくりきた。手の大きさやリーチがぴったりだったんです」とコメント。「しかもこのスティックはすごく短くて、先っちょの乳首みたいなやつがすごく大きくて特徴的だった。普通ならそのデザインに行き着かないはずなのに、どうやってあのデザインに行き着いたのか。すごく風来坊の父でしたが、本当に研究していたんだなと。今となってはその理由を聞くことができないですけど、僕にとっては最大の師匠ですね」と笑顔を見せた。(取材・文:壬生智裕)

映画『セッション』は4月17日より全国公開

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