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『博士と彼女のセオリー』の映像がこれほどまでに美しい理由…監督が明かす

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メイ・ボールのシーンの美しさは圧巻 - スティーヴン・ホーキング博士(エディ・レッドメイン)とジェーン(フェリシティ・ジョーンズ)
メイ・ボールのシーンの美しさは圧巻 - スティーヴン・ホーキング博士(エディ・レッドメイン)とジェーン(フェリシティ・ジョーンズ) - (C) UNIVERSAL PICTURES

 ジェームズ・マーシュ監督が電話インタビューに応じ、映画『博士と彼女のセオリー』の映像が光にあふれ、他の作品と一線を画すほど美しい理由について語った。

光が美しい!映画『博士と彼女のセオリー』フォトギャラリー

 本作は、徐々に体中の筋肉が衰える難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)のハンデを負いながらも理論物理学者の立場から宇宙の起源の解明に挑み、現代宇宙論に多大な影響を与えたスティーヴン・ホーキング博士(エディ・レッドメイン)と、彼を支え続けた妻ジェーン(フェリシティ・ジョーンズ)の実話を端正な映像でつづった作品。『誰よりも狙われた男』などで知られるフランス出身のブノワ・ドゥロームが撮影監督を務めている。

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 ドゥロームとの仕事を「とても生産的なコラボレーションだった」と振り返ったマーシュ監督は、「映画はリアルであるべき、自然であるべきかもしれない。だけど僕たちは同時に光にあふれ、ビジュアルの世界がストーリーを反映するものにしたかった。限界を拒むスティーヴンの楽天主義を表しているんだ。光というのはスティーヴンの研究のうちの重要な要素だし、宇宙をどのように光が旅するかというのは物理学でも重要な要素。だから本作でのアイデアは、けばけばしくはせずに、映画を太陽の光、たくさんの豊かな色を使って明るくするということだった。彼らを取り巻く世界の美しさを表現したかった」と映像に強いこだわりを持っていたと明かす。

博士と彼女のセオリー
光はスティーヴンの研究のうちの重要な要素 (C) UNIVERSAL PICTURES

 近年の映画製作ではポストプロダクションで映像をいじることが多いが、本作ではスクリーンに映る全てはそのままカメラの前にあったという。「そうしたツールを使わなかったのは、オーガニックに見せたかったから」と力を込めたマーシュ監督とドゥロームの試みは見事に成功したといえるだろう。

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 また、ジェーンの著書「Travelling to Infinity: My Life with Stephen」を原作にした本作だが、スティーヴンもジェーンほどではないにしろ作品に関わっている。マーシュ監督は「メイ・ボール(5月に大学で開催される舞踏会)をケンブリッジで撮影した夕暮れ、スティーヴンは見学に来たんだ。そして映画が完成して彼に観てもらったら、彼の電子音声を使う許可をしてくれた。その段階では僕たちが作った音声を使っていたんだよ。だから皆さんが映画で耳にするのはスティーヴンの本当の声なんだ」とも明かしていた。(編集部・市川遥)

映画『博士と彼女のセオリー』は公開中

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