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藤谷文子×北村一輝×ペペ・セルナ主演のバイリンガルスリラー、日本公開決定!

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デイヴ・ボイル監督と藤谷文子
デイヴ・ボイル監督と藤谷文子

 藤谷文子×北村一輝×ペペ・セルナ主演の日米合作映画『マン・フロム・リノ』のQ&A付き試写会が12日、日本外国特派員協会で行われ、藤谷とメガホンを取ったデイヴ・ボイル監督が出席。同作の日本公開が決まり、公開日は6月中旬を予定していると明かした。

 『マン・フロム・リノ』は、新作ミステリーのプロモーションツアーから逃れるようにサンフランシスコにやってきたベストセラー作家アカホリ・アキ(藤谷)が、魅力的でミステリアスな旅行者スズキ・アキラ(北村)との出会いをきっかけに事件に巻き込まれるさまを描いたスリラー。アキはデル・モラル保安官(ペペ)と協力し、彼女のホテルの部屋にスーツケースだけを残して突然消えてしまったアキラを追うが、事態は次第に複雑さを増し……。『太秦ライムライト』などのイレブンアーツが製作し、第20回ロサンゼルス映画祭グランプリに輝いた作品だ。

 バイリンガルの映画を作り続けてきたボイル監督は、その理由について「アメリカ映画には多様性が欠如していると思うんです。メッセージを送る必要はなくて、ただたくさんの人々、言葉がある世界を舞台にしているということが重要だと思います。僕は日本語が多少話せるので、こうした映画を作り続けてきたのは自然なことなんです」と説明。5年前にロサンゼルスに渡り、活躍を続ける藤谷は「この役柄を演じられて光栄です。夢がかなったともいえます。二つの言語を一つの映画で使えましたから」と応じた。

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 アメリカ人による日本語の発音をフィーチャーしたシーンもある。藤谷は「日本人の英語はよく冗談にされますけど、逆のことをやったってアメリカ人は怒らないんだというのは映画祭に行ってわかりました! あのシーンでアメリカの方、爆笑しているんですよ」と笑顔で振り返った。

 脚本の日本語パートは、撮影前にボイル監督と藤谷と北村の3人でホテルで読み合わせをし、より自然な日本語に変えていったという。北村について藤谷は「仕事が丁寧できめ細やかで、作品と一つ一つ向き合っている方だと思いました」と、ボイル監督は「プロフェッショナルな人。優しいし面白いしスタッフはみんな大好きでした(笑)。脚本、役を深く考える人で、北村さんのおかげでアキラという人物が深くなりました」とその仕事ぶりを絶賛した。

 また、アメリカ公開に続き、日本公開が決まったことにボイル監督は「夢みたいです」と感慨深げにコメント。初期段階から製作に関わっていた藤谷も「本当に少ないお金から始まって、台本作りもリハーサルも長くやって、撮影が終わっても支援をお願いして……やっとたどり着いた公開なのでまだ信じられないです。でもいろんな人に観てもらうために作っているわけですから、ここからがスタートな気もします」と目を輝かせていた。(編集部・市川遥)

映画『マン・フロム・リノ』は6月中旬に日本公開予定

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