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大沢たかお、『風に立つライオン』のケニアロケで感じた命の危険とは?

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作品に対する強いこだわりを見せた大沢たかお
作品に対する強いこだわりを見せた大沢たかお - 写真: 杉映貴子

 さだまさしの原作による、三池崇史監督の新作『風に立つライオン』で、主人公の医師・航一郎を演じた大沢たかおが、約30日間にわたるアフリカのケニアロケについて語った。

ケニアを感じる映画『風に立つライオン』フォトギャラリー

 1987年に発表された、さだの約9分におよぶ楽曲「風に立つライオン」を聞いた大沢は「歌詞の裏にある世界観を知りたい」という衝動に突き動かされ、さだに映画化を視野に入れた小説化を直談判。政情不安定で戦時下にあるケニアで医療に従事する医師・航一郎の情熱と葛藤、そして世界の厳しさや不条理を描く物語は、大沢主演で映画という形で実を結んだ。

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 物語の舞台となったケニアでのロケは、食料や飲料水の確保、衛生面、移動、気候、撮影機材の調達、犯罪事情など、あらゆる面で劣悪な環境の中で行われたが、そこへ赴いた理由を「ニュージーランドの外れ辺りでロケをすれば、より良い環境で、それらしい映像は撮れます。でも、そこで、なぜ、わざわざケニアに行くのかというと、撮影隊全体が小説に描かれているあの環境に身を置くことでしか映らない何かを求めていたからだと思うんです」と強い思いと意志があったことを明かす。

 少年兵を演じたのは、みな現地の子供たちであり、中にはスラムに暮らしている子もいたため、撮影中は途中でいなくならないように撮影隊と同じホテルで寝食を共にしていたという徹底ぶり。「ナース役の人たちも、エキストラもいれば、本職の方もいます」という現場で、とことんリアリティーを追求したからこそ、ドキュメンタリー性を併せ持つドラマに仕上がったのだろう。

 撮影を通して一番印象深いことを問うと、「そこで何か事件や事故があったら撮影が中止になってしまうという恐怖感が強くありました。事故も事件もなく、無傷で終わることが映画のためには大前提なので、無事に終わって本当に良かったです」とホッとした様子で笑顔を見せた大沢。撮影中も移動中も、クルーは常にマシンガンを携帯した人たちにガードされており、エボラ出血熱が猛威を振るい、報道も過熱していた時期という過酷な状況下から生み出された希望の物語には、観る者にも深く伝わるものがあるに違いない。(取材・文:須永貴子)

映画『風に立つライオン』は3月14日より全国公開

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