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地下鉄サリン事件の被害者がメガホンを取ったドキュメンタリーがクランクイン!20年を経て事件現場へ

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映画『一枚の写真』より
映画『一枚の写真』より - (C) 2015 株式会社Good People

 地下鉄サリン事件の被害者・さかはらあつし氏がメガホンを取ったドキュメンタリー映画『一枚の写真』が、7日にクランクインした。

 1995年3月20日、通勤途中にオウム真理教による無差別テロに巻き込まれたさかはら監督。そのとき、地下鉄の同じ車両でサリンを吸った乗客1人が亡くなった。以来、自身も重い後遺症に悩まされ、心身共に苦しんできたさかはら監督が、被害者として、一人の人間として、この事件が何であったのかを解明していくことで、自分なりの決着をつけられるのではないかという思いから本作を企画したという。

 映画『一枚の写真』では、さかはら監督が、事件当時、オウム真理教の中枢にいた信者で今はアレフ(オウム真理教の改名後の宗教団体)に身を置く荒木浩氏にインタビューを敢行。教団にはなぜ短期間で1万5,000人に上る信者が集まり、暴走していったのか。事件の闇に肉迫するとともに、同じ時期に京都大学に在籍、事件の被害者となったさかはら監督、片や加害者側となった荒木氏がそれぞれの立場で事件発生後の20年を振り返る。そして、二人が事件から20年となる2015年3月20日に事件現場を訪れることが予定されている。配給は太秦株式会社。

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 さかはら監督は事件後1996年に渡米し、カリフォルニア大学バークレー校でMBA(経営管理学修士)を取得。友人でもあるデヴィッド・グリーンスパンが監督を務めた、SAYAKA(現・神田沙也加)主演の短編映画『ビーンケーキ(原題)/ Bean Cake』の製作に参加。本作は第54回カンヌ国際映画祭短編パルムドールを受賞し、注目された。(編集部・石井百合子)

映画『一枚の写真』は、2016年春公開予定

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