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綾野剛、男優主演賞受賞もストイック「敗北感もあります」

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作品に敗北しないように頑張りたいと語った綾野剛
作品に敗北しないように頑張りたいと語った綾野剛

 俳優の綾野剛が10日、ミューザ川崎シンフォニーホールで行われた「第69回毎日映画コンクール」表彰式に出席した。綾野は今回、最多4冠に輝いた『そこのみにて光輝く』で男優主演賞を受賞。「素直にうれしいです」と笑顔を見せる一方で、「励みになりますけど、また敗北感もあります」と複雑な心境をのぞかせた。

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 壇上で司会者から「受賞は励みになりますか?」と問われた綾野は、「励みにはなりますけど、このままだと、この作品に敗北するというか、いつまでたっても『そこのみにて光輝く』はよかったねと言われ続けかねない」とコメント。「そうならないように(次の作品でも)頑張っていきたい」と続け、ストイックな姿勢で演技に向き合っていることを感じさせた。

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 ちなみに、この日『WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~』で男優助演賞を受賞した伊藤英明は、綾野と同じ岐阜県出身。それだけに、喜びもひとしおといった様子で、表彰式後の囲み取材では、「出身が同じ剛君と一緒に受賞できてうれしかった」と笑顔を見せた。

 またこの日は、やはり『そこのみにて光輝く』で女優助演賞を受賞した池脇千鶴も出席。「うれしいですし、少し緊張しています」と照れくさそうな表情を見せた池脇は、「以前、このコンクールで新人賞もいただいたのですが、そのときは賞の意味もわからなかったのに、今はこんなにたくさんの映画がある中でここに呼んでいただけるということが、たぶん奇跡に近いことなんだろうなと実感しています」とにっこり。「(受賞しても)わたしは変わらないし、これからも自分らしい演技をしていきたい」と語る池脇について綾野は「(役者として)とんでもないパワーで飛び込んで来るので、(受けるのが)本当に大変でした」と撮影を振り返りながら語っていた。(取材・文:名鹿祥史)

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