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育児放棄に至る母親の心理とは…衝撃のドラマが都内再上映

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登壇した平山英夫理事、田中稔彦、伊澤恵美子、土屋希乃、緒方貴臣監督(左から)
登壇した平山英夫理事、田中稔彦、伊澤恵美子、土屋希乃、緒方貴臣監督(左から)

 8日、育児放棄に至るまでの母親の心理を描いた映画『子宮に沈める』の再上映が新宿K's cinemaで始まり、初日舞台あいさつにキャストの伊澤恵美子土屋希乃田中稔彦緒方貴臣監督が出席。さらに、児童虐待防止を訴えるオレンジリボン運動に興行収入の3%が寄付されることも決まり、理事の平山英夫さんが来場して寄付金授与式も行われた。

【写真】映画『子宮に沈める』

 同作は、若くして2児の母親となったシングルマザー・由希子(伊澤)が、次第に社会から孤立し追い詰められていく悲劇を描いた作品。『終わらない青』『体温』の緒方が監督と脚本を務めた。昨年11月の同館における東京公開を皮切りに全国でも上映され、厚生労働省が児童虐待防止推進月間と定めている11月に東京で再上映される運びとなった。

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興収の一部オレンジリボン運動に寄付された

 映画について緒方監督は「虐待を少しでも身近に感じてもらいたいと思って作りました」と製作意図を語り、「いまだに子供が亡くなってしまうニュースはよく聞きますし無くならないかもしれないけど、僕の中では、周りにそういう事件を減らそうと努力している人たちや、身近に虐待を感じている人が少しでも増えているような気がしています」と周囲の変化を説明。さらに、各地で映画が上映された1年を振り返り、観客の年齢層が30代以上と高めな印象があったことから、「これから親になるような若い人たちにもたくさん観て欲しいです」と呼び掛けた。

 また監督と同じく1年を振り返った伊澤は、作品に入り込んだ観客から「あんなことをしたらダメじゃないか」と叱られたエピソードを紹介し「最初は映画として観てほしいという思いもありました。でも、最近はフィクションですけど、映画として追体験してもらえたのだから、それはそのまま受け取ってもらうことも大事な役割なんじゃないかなと思います」と心境の変化を吐露。田中も「こういう映画を観に来てくださるお客様はすごく問題意識が高い方が多いと思います。そういう方とこの映画を共有できたことが幸せです」と思いを明かす。

 また平山理事は、監督や観客への感謝と共に「こういった取り組みを全国に広げていくのが目的でもありますので、これを励みにして取り組みを続けていきたいとい思っています」と力強く語った。(中村好伸)

映画『子宮に沈める』は新宿K's cinemaにて公開中

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