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森三中・大島、おっさん役で風呂につからず

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役づくりについて明かした大島美幸
役づくりについて明かした大島美幸

 お笑いトリオ森三中大島美幸が4日、日本外国特派員協会で行われた初主演映画『福福荘の福ちゃん』の特別試写会に出席。丸刈りにして挑んだ初のおっさん役について、「女に生まれて34年、少しは画面に女らしさが映るかと思っていたらそうではなかった。自分の男らしさに改めて気付いた」と感想を述べ、おっさんに成り切るために撮影中は風呂につからないなどさまざまな工夫をしたことも明かした。

大島美幸がおっさん役!フォトギャラリー

 本作で世話好きだが女性に奥手なおっさんを演じた大島は、藤田容介監督から『男はつらいよ』シリーズを薦められ、寅さんを見て役づくりの下準備をした。参考にはなったものの、男性を演じることについては「わたしでいいのか。他にいるだろう」という戸惑いが消えることはなかったという。

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 大島はおっさんに成り切るために「女に見えちゃいけないので、男らしくなろう」と考え、「撮影前から、お風呂につからない、シャワーだけしか浴びない、あと、マッサージに行かない、オーガニックのものは食べないということを実行した」と告白。他にも「ベッドに寝ずに床にも寝ました」と自身が考える男の行動をいろいろ決行した。大島は「結構、体がしんどかった。男の人は馬力があるなと思いました」としみじみ振り返った。

 同席したプロデューサーのアダム・トレルから「男はお風呂に入らないのか。僕はオーガニックを食べるし、マッサージにも行くんだけど」と反論を受けると、「ちょっとわたしの中の男が偏っていたのかも」と素直に認めるなど、不器用ながらも一生懸命な役づくりだったことがうかがえた。会見では映画の完成に終始穏やかな充実の表情を見せ、藤田監督も「懐かしさがあるという意味で日本人が感情移入できる顔」と大島のおっさんぶりを心からたたえていた。(取材・文:名鹿祥史)

映画『福福荘の福ちゃん』は11月8日より新宿ピカデリーほか全国公開

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