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呉監督、モントリオール受賞で綾野&池脇と抱き合う

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受賞の喜びを語る呉美保監督
受賞の喜びを語る呉美保監督

 綾野剛池脇千鶴共演の映画『そこのみにて光輝く』で第38回モントリオール世界映画祭・最優秀監督賞に輝いた呉美保監督が3日、帰国後すぐに会見を開き、受賞の喜びを語った。

【動画】映画『そこのみにて光輝く』予告編

 日本勢の最優秀監督賞受賞は、根岸吉太郎監督の『ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~』以来5年ぶりの快挙。登壇して花束を受け取った呉監督は照れくさそうな笑みを浮かべ、「受賞させていただいた瞬間や、一緒に頑張ってきたチームとその瞬間を味わえたのもうれしかったけど、帰国して携帯の電源をつけたときにめちゃくちゃすごいメールと着信があったのに驚いて。そこで改めて受賞させていただいたんだなと思いました」とあいさつした。

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 映画祭で受賞が発表された際にはリスニングが追い付かずに聞き逃してしまったそうだが、「池脇さんの『えっ!』って悲鳴で気付いて、そこで思わず3人で抱き付いてしまいました」と喜びの瞬間を述懐。さらに、同作が完成するまでの道のりを「今時やりづらいテーマで出資もなかなか集まらなくてほとんど自主映画のような状態でやらせていただいて」と振り返り、受賞後の打ち上げでは「綾野さん、池脇さん、その他キャストの人たちの『これに賭けてみよう』という思いで奇跡のようにできた作品で映画祭に来られたのが奇跡で、それがさらに受賞に結び付いたのは奇跡の連続だなって話しました」としみじみ語った。

 長編映画3作目にして監督賞を受賞したが、本作が今後の作品作りに与える影響は「たぶんないと思います」とのこと。「ものすごく大変なエネルギーを注いできて、キャストやスタッフ、さまざまな人たちと一緒にやっていく中で、わたし自身うそがあると作品が良くならないと痛感させられたので、そういう意味でこれからも変わらずやりたいと思える映画を作っていきたいと改めて思いました」と映画作りへのブレない気持ちを語った。

 同作は『海炭市叙景』の原作者、佐藤泰志の三島由紀夫賞候補となった小説を基に、北海道函館を舞台に生きる場所のない男女の出会いを描くラブストーリー。仕事を辞めて何もせずに生活していた達夫(綾野)が、バラックに住む千夏(池脇)と出会い、家族のために必死な彼女をいちずに愛し続ける姿を活写する。(中村好伸)

映画『そこのみにて光輝く』はテアトル新宿にてアンコール上映中、11月14日ブルーレイ&DVD発売

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