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関東大震災記録映像から日本最古アニメまで「発掘された映画たち2014」開催

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貴重な関東大震災記録映像も上映される-「大正十二年九月一日 帝都大震災大火災 大惨状(少年団)」
貴重な関東大震災記録映像も上映される-「大正十二年九月一日 帝都大震災大火災 大惨状(少年団)」

 東京国立近代美術館フィルムセンターが新たに発掘・復元した映画を紹介する上映企画「発掘された映画たち2014」が、同館の大ホールにて9月27日より開催されることが、27日に行われた記者会見で発表された。

 「発掘された映画たち」は1991年から開始され今回で9回目を迎える企画で、同館が過去4年間に収集・復元した約1万本の映画フィルムの中から全49作品(計14プログラム)を上映する。

 ラインナップは戦前の無声映画を中心とした希少価値の高い作品ばかりで、日露戦争と関東大震災の記録映画に関する特集をはじめ、現存する日本最古のコマ撮り式アニメーション映画『なまくら刀』(1917年)の最長版、現存が初めて確認された日本最古の映画会社の1つ福宝堂撮影の記録映画、戦前に活躍したアマチュア映画作家・森紅(もりくれない)の特集、大正から昭和にかけて俳優や漫談家などマルチに活躍した徳川夢声による説明音声と映像を同期させた『路上の霊魂』などだ。

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 中でも、関東大震災記録映画の特集では、新たに発掘された映像に加え、被災直後の痛ましい様子を記録した3本と復興を記録した1本の合計4本の映像が上映される。被災直後の作品は震災から1~2週間以内に撮影されたものとみられ「被災者の数も定かではなくあたり一面ががれきの山で、一変してしまった東京を中心に記録した映像です」と会見に出席した同館の研究員は語る。

 一方、被災直後の様子を記録した作品は1923年~1930年の中野の様子を記録したもので「関東大震災直後、目覚ましく復興し町並みが変わった地区としても知られている中野の、いろいろなお店が繁盛している様子などが映っています」と話した。(中村好伸)

「発掘された映画たち2014」は9月27日から10月12日まで東京国立近代美術館フィルムセンター大ホールにて開催

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