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市川由衣、裸になる悩み乗り越え…覚悟の主演作に感涙

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裸になることに悩むこともありました……。
裸になることに悩むこともありました……。

 映画『海を感じる時』の完成披露試写会が25日、都内・テアトル新宿で行われ、主演を務めた市川由衣池松壮亮、メガホンを取った安藤尋監督、原作者・中沢けいが登壇、さらにシンガー・ソングライターの須藤もんがエンディング曲「泣くかもしれない」を披露した。予告編が劇場上映NGになるほど濃厚なラブシーンに挑戦した市川は、「覚悟を決めて挑んだ作品なので、(この日を迎えて)感無量です」と目にうっすら涙を浮かべながらも笑顔で語った。

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 女優生命を懸けて本作のヒロインを演じた市川は、「恵美子(主人公)はちょっと痛いけれど、とても共感できる女性。裸になることに悩むこともありましたが、ほかの役者がこの役を演じているのを観たくなかった。後悔したくないという思いから、監督を信じて飛び込みました」と胸につのる思いを打ち明けた。

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 一方、少しクセのある相手役・洋を演じた池松は、「原作が発表されて何年もたって、そして僕のところに転がり込んできた」と運命の出会いをかみしめるように振り返る。さらに「僕はこの役を愛しています。洋って、実は僕なんかよりも心がきれいで、誠実なんですよね」と謙遜しながらも、今回の役に心から満足している様子を見せた。

 これに対して市川は、「池松さん自身も誠実ですよ!」と笑顔で持ち上げながら、「どうして恵美子は洋なんかに惹(ひ)かれたんだろうって思っていたんですが、池松さんが演じているのを見て、これはほれるわ! って思いましたね。色っぽくて、寂しそうな目をしていた」と絶賛。また、役柄上、いつも前張りを付けていた池松を「先生」と呼んでいたという市川。「今日は付けていないですよね?」と冗談交じりに話を振ると、池松が照れ笑いする場面もあった。

 本作は、人気作家・中沢けいが高校生にして第21回群像新人賞を獲得した衝撃のデビュー作を実写化した青春ドラマ。父親の愛を知らずに育った一人の少女が、ある男性との出会いを機に、大人の女へと成長していく姿を繊細かつ官能的に描く。(取材:坂田正樹)

映画『海を感じる時』は9月13日よりテアトル新宿ほか全国公開

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