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武田梨奈、東京の大雪に「祖谷を思い出した」と笑顔!

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初日舞台あいさつに登壇したキャスト・スタッフ
初日舞台あいさつに登壇したキャスト・スタッフ - 後列左から、森岡龍、山本圭祐、クリストファー・ペレグリーニ、石丸佐知、村上仁史 前列左から、大西信満、蔦哲一朗監督、武田梨奈

 女優の武田梨奈が15日、新宿のK's cinemaで行われた映画『祖谷物語 -おくのひと-』初日舞台あいさつに登壇し、雪に包まれた東京の景色に「祖谷(いや)を思い出した」と笑顔を見せた。この日はほかに大西信満石丸佐知村上仁史クリストファー・ペレグリーニ山本圭祐森岡龍蔦哲一朗監督が来場した。

映画『祖谷物語 -おくのひと-』フォトギャラリー

 大雪に見舞われた東京地方。外は一面の雪景色となったが、武田は、「わたしは横浜の方なんですが、バスやタクシー、電車なんかも全部止まっていて。(ここに)ちゃんと来られるのか心配でしたが、(雪景色の中を)歩きながら、祖谷を思い出しながら、いい雰囲気で来られました」と舞台になった祖谷に思いをはせた。

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 本作のメガホンを取った弱冠29歳の新鋭、蔦監督は「長時間お疲れさまでした」と169分の映画を観賞したばかりの観客をねぎらいつつも、「2011年から撮影して、3年の歳月をかけて、ようやく今日、東京での公開となりました。僕にとっては人生をかけた作品。深くお礼を申し上げたいと思います」と感無量の様子だった。

 四国地方のほぼ中央、徳島県にある祖谷で、春夏秋冬の自然とそこに住む人々を35ミリフィルムで丁寧に撮影した本作。冬は大雪に覆われ、日本三大秘境の一つと呼ばれる同地での撮影について武田は「大変だった」と述懐しつつも「日本にこんな場所があるんだと思いました。冬になると、水道から水は出ないですし、(携帯の)電波が届かないから連絡が取れない。最初は戸惑いました。自然はきれいなんですが、同時に厳しい面もあって。ここにいるキャストの皆さんは、監督を恨んだ時期もあったと思う」と笑った。

 また、共演の大西も「確かにみんな監督のことが嫌いでしたが、最終的に出来上がったものを観て、力強いものが刻まれているし、35ミリで撮った意味もあったと思う。それなら、全て報われるのかな」とジョークを交えながら、若き新鋭を絶賛した。(取材・文:壬生智裕)

映画『祖谷物語 -おくのひと-』はK's cinemaにて公開中

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