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山田洋次、華やかな演出を一度は断るも「大変光栄」 新歌舞伎座で初の映画上映

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山田洋次監督&松たか子
山田洋次監督&松たか子

 山田洋次監督最新作『小さいおうち』のプレミア試写会が26日、東京・銀座の歌舞伎座で行われた。本試写会が歌舞伎座新開場後初めての映画上映イベントとなり、華やかな和服姿の松たか子倍賞千恵子ら出演者と共に花道を通って登壇した山田監督は、「晴れがましいといいますか、恐縮しています。新開場後初の映画イベントに僕の作品が選ばれて大変光栄に思います」と喜んだ。倍賞によれば、山田監督は花道を歩いて入場する演出を恐縮のあまり一度断ったという。

松たか子、華やかな和服姿!フォトギャラリー

 この日は松、倍賞、山田監督のほかに黒木華吉岡秀隆橋爪功吉行和子室井滋中嶋朋子ラサール石井秋山聡(子役)、市川福太郎(子役)、夏川結衣小林稔侍らも登壇。歌舞伎座正面入口前のレッドカーペットを歩いて入場したが、「上京したばかりの若かりしころによく2階席から歌舞伎を見た。小林稔侍さんとも話したんですが、まさか自分が歌舞伎座の舞台に立てるなんて思いもしなかった」と話した橋爪はじめ、出演陣も大舞台に恐縮気味。

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 吉行が「一生踏めないだろう歌舞伎座の舞台に立てて夢のよう」と語れば、倍賞も「SKD(松竹歌劇団)時代に、ここによく勉強に来たなって懐かしい気持ち」と話し、室井は緊張のあまりラサールに「わたしみたいなおばさんがこういう舞台に立って大丈夫なんでしょうか?」と聞いて、「相撲じゃないんだから」と突っ込まれたエピソードを披露して笑いを誘っていた。

 本作は、中島京子の第143回直木賞受賞作を山田監督が実写化したラブストーリー。とある屋敷でお手伝いさんだった親類が残した大学ノートを手にした青年が、そこにつづられていた恋愛模様と裏に秘められた意外な真実を知る姿を映し出す。(取材・文:名鹿祥史)

映画『小さいおうち』は2014年1月25日より全国公開

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