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スペインで日本の縁日が開催!移動式映画館「シネマキャラバン」初の海外遠征

第61回サンセバスチャン国際映画祭

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「シネマキャラバン」のメンバー(右端が志津野雷さん)
「シネマキャラバン」のメンバー(右端が志津野雷さん)

 日本スペイン交流400周年を迎える今年、スペイン・バスク地方で開催された第61回サンセバスチャン国際映画祭の会期中、市内では日本文化をより親しんでもらうべくイベントが行われた。

日本の縁日が開催!サンセバスチャン映画祭フォトギャラリー

 旧市街の広場に淡く光るちょうちんの明かりに導かれて木戸をくぐると、目の前に広がるのは屋台や野外劇場のスクリーンが設けられた日本の縁日。逗子などを中心に移動式映画館での上映を行っている集団「CINEMA CARAVAN(シネマキャラバン)」のメンバーが初めて挑んだ海外遠征だ。主宰の写真家・志津野雷さんは「自主的にバスクと逗子の姉妹都市交流計画を実践しています」と笑う。

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 今回の開催は、志津野さんが4年前、初めて訪れたサンセバスチャンの逗子と似た海のある風景と穏やかな人々に魅了されたことをきっかけに、現地で知り合った友人たちの協力で人的交流を育んできたことにより結実した。さらに国際交流基金の「文化芸術交流海外派遣助成」と経済産業省による「クール・ジャパン戦略推進事業」の支援も得た。

 会場ではたこ焼きやそばなど日本の食文化に触れてもらうだけでなく、日本の「今」を伝えるべく、東日本大震災をテーマにしたドキュメンタリー映画『あの日~福島は生きている~』の上映と同作の発起人・箭内道彦さんと今中康平監督を招いてのトークショーも行われるなど、連日多くの観客たちでにぎわっていた。

 その様子を聞きつけた、映画祭に参加中のフランスやドイツなど各国の映画祭ディレクターからは、「ぜひうちでも」とオファーも多数舞い込んでいるという。これには志津野さんも「今後も日本を回りつつ、積極的に海外ツアーを行っていきたい」と意欲を燃やしていた。

 一方、市内中心地のギプスコア広場には、日本のアートと工芸と文化をテーマにしたストリートが誕生。折り紙や弓道の魅力を伝える現地グループも出店し、市民の関心を集めた。映画を通して知った日本の文化や人々に、こうして直接触れた体験がさらなる交流を生むきっかけになることを期待したい。(取材・文:中山治美)

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