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アメリカで公開!『ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの』佐々木芽生監督とドロシー・ヴォーゲルがアツく語る!

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ドロシー・ヴォーゲル(左)と佐々木芽生監督
ドロシー・ヴォーゲル(左)と佐々木芽生監督

 これからアメリカで公開される映画『ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの』について、佐々木芽生監督とドロシー・ヴォーゲルが語った。

映画『ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの』場面写真

 同作は、元郵便局員の夫ハーブと元図書館司書の妻ドロシーが、ハーブの給料で長年こつこつと買い集めた現代アート作品を、全米50州の各美術館に50作品ずつ寄贈した取り組みと、彼らのその後の足跡をたどっている。前作『ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人』の続編で、再び佐々木芽生がメガホンを取っている。

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 続編製作の経緯について「実は、50州に50作品を寄贈するプロジェクトが行われたのは前作の撮影終了2か月前で、そのプロジェクトを前作に含めることができずにいました。でも、その6か月後にインディアナポリスの美術館にハーブとドロシーが招待されて、その時、キュレイターの居るちゃんとしたミュージアムで展示されている彼らのアートコレクションを観るのが初めてだということに気付いたんです(それまでは自宅でコレクションを観ていた)。そして、まだわたしは彼らのコレクションについて何もわかっていないと思ったことが製作のきっかけになりました」と佐々木監督は明かした。

 前作が日本で成功を収めたにもかかわらず、続編への製作資金がなかなか集まらなかった理由について、佐々木監督は「理由は3つ挙げられます。まずこの作品はわたしが監督である以外は全く日本との関連性がないこと、次に日本人は現代アートなど専門的な市場には脅威を感じていること、最後に日本では20ドル近く払って観る映画が、ドキュメンタリーであることに商業的価値を見いだせなかったことです」と答え、自ら製作することになったことを付け加えた。

 現代アートをこれほど集められた経緯についてドロシーは「現代アートがまだ世間によく知られていない時期に、わたしたちは現代アートの情報を集めて買うことができただけなの。ハーブはもともと現代アーティストたちをギャラリーなどでよく知っていて、世間がまだ注目していなかったミニマル・アートなどを安い値段で買い付けることができたの。それに当時のアーティストは売ることよりも、自分の作品を観にきてもらうことに熱心だった」とアーティストとの親しい関係にあったことを明かした。

 映画は、アート作品をこよなく愛するハーブとドロシーの純粋で温かい人柄が、観客をいつの間にか引き込んでいく。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

映画『ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの』は一部劇場にて公開中

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