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『戦場のメリークリスマス』デジタル修復版がベネチアで上映!坂本龍一も駆け付けた会場は満席に

第70回ベネチア国際映画祭

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プロデューサーのジェレミー・トーマスを囲む「北野武サッサリ・ベネチア ファンクラブ」のメンバー
プロデューサーのジェレミー・トーマスを囲む「北野武サッサリ・ベネチア ファンクラブ」のメンバー

 第70回ベネチア国際映画祭クラシック部門で故・大島渚監督の代表作『戦場のメリークリスマス』が上映された。会場にはプロデューサーのジェレミー・トーマスのほか、コンペティション部門の審査員で同作の音楽を担当し出演もした坂本龍一、同じく審査員を務めている中国のチアン・ウェン監督、さらに同映画祭ではすっかりおなじみの「北野武サッサリ・ベネチア ファンクラブ」のメンバーも「北野武 映画の神様」と日本語で書かれたおそろいのTシャツを着て駆け付け、満席となった会場は熱気に包まれた。

 同部門は、先人たちの遺産を映画界の未来のために残すべく、デジタル修復などで新たによみがえらせた作品を上映する部門。今年で1983年の公開からちょうど30年を経た『戦場のメリークリスマス』も、昨年イギリスでデジタル修復が行われ、ベネチアで初の一般公開となった。

 上映前にトーマスが、「わたしは1970年代に大島さんと出会ったおかげでアジアの多くの才能と出会うことができました。残念ながら大島さんは今年1月にこの世を去りましたが、わたしが出会った人たちの中でも最も偉大な人物であり、そしてこの映画はわたしのキャリアにおいても最高の作品となりました」とあいさつすると、会場から大きな拍手が沸き起こっていた。

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 トーマスによると、『戦場のメリークリスマス』のデジタル修復版は今後、海外の映画祭で上映される予定だという。(取材・文:中山治美)

第70回ベネチア国際映画祭は現地時間9月7日まで開催

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