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『モテキ』大根仁監督、フィルムからデジタルに変遷する映画撮影へのこだわり

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デジタルにおける自身の撮影術について語った大根仁監督
デジタルにおける自身の撮影術について語った大根仁監督

 映画『モテキ』の大根仁監督が2日、渋谷のアップリンクファクトリーで行われた『サイド・バイ・サイド フィルムからデジタルシネマへ』のブルーレイ発売記念トークイベントに出席、自身の「撮影術」について語った。

映画『サイド・バイ・サイド フィルムからデジタルシネマへ』場面写真

 本作は、俳優のキアヌ・リーヴスがインタビュアーとなり、映画撮影におけるデジタル革命の現状を検証していくドキュメンタリー作品。マーティン・スコセッシジョージ・ルーカスなど、そうそうたる映画監督たちが、アナログからデジタルへの時代の変遷について語る貴重な証言集となっている。

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 常々「自分は映画監督ではなく、テレビディレクター」と公言してきた大根監督。画質へのこだわりについては「ビデオで撮影していた時代からビデオの画質をフィルムのような画質に見せるやり方は追求してきました。デジタルカメラで(映画のような質感の画面で写すことのできる)シネライクの機能が発達してきてからも、フィルムっぽい画面を追求しています」と明かす。

 そんな大根監督は、ドラマ版「モテキ」ではパナソニックの「LUMIX」、さらに現在公開中の映画『恋の渦』ではキャノンの「EOS 5D」など、デジタル一眼レフカメラを使って撮影を敢行。その理由について「予算がなかったからということが一つ。それから自分でも撮影したかったので、軽いカメラにしたかったという理由もあります。もちろんメインのカメラマンはいるのですが、サブとして自分でも撮っています。プロが撮れないようなサイズで撮っておくと、後で編集のときにいい具合のマジックが出てくるんです」と意外な効果を明かした。

 そんな大根監督だが、次に手掛ける予定のドラマに関して、16ミリフィルムで撮影される可能性もあると言及。「日本では16ミリフィルムのカメラが余っていて。もちろん現像代はかかりますが、ボディーはタダ同然の値段で貸してくれるんです。内容は言えないのですが、題材的にはフィルム撮影が合いそうなので」と明かした。もしそのドラマにおけるフィルム撮影が実現すれば、意欲的な試みとして話題を集めそうだ。(取材・文:壬生智裕)

映画『サイド・バイ・サイド フィルムからデジタルシネマへ』ブルーレイは発売中(税込み:6,090円)

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