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名優ダスティン・ホフマン初監映画で来日!人生の最後を過ごしたい相手とは?

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にこやかに取材に応じたダスティン・ホフマン監督
にこやかに取材に応じたダスティン・ホフマン監督 - 写真:金井堯子

 アカデミー賞主演男優賞を2度受賞した名優ダスティン・ホフマンが、イギリスを舞台にした初監督作品『カルテット!人生のオペラハウス』を引っ提げ21年ぶりに来日、本作を語った。

映画『カルテット!人生のオペラハウス』フォトギャラリー

 俳優として50年以上のキャリアを誇るホフマン。『卒業』や『レインマン』など数々の代表作を持つ彼が初監督業に挑んだ記念碑的な本作だが、カメラの後ろからは何が見えたのかを聞くと「これまで俳優として見てきたのと同じ光景だね。カメラの後ろで監督たちは、僕が見たいものではなく、監督自身が本当に見たいものを見ていた」と告白。「あと、監督は俳優がいかにも演技をしているふうに演じさせてはいけないと思う。だから自然な動きをカメラに収めるよう心掛けたよ」

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 では、初監督をしてみて一番難しかったのはどんな点だろう? するとホフマンは「俳優だと気付かないことをたくさん知ることができたね。監督の場合、撮影の最後の24時間で俳優が急に病気になって演技ができないとか、必要な小道具が届かず結局使えなくなったとか、あとカメラの問題にも対処しなければいけない。そこに驚かされたね」と述懐。さらに「撮影中、常にどこかが悪い方向に進んでしまうから、そこでおかしな変化が起こらないように注意しなければいけなかったんだ」と監督ならではの苦労を語った。

 引退した音楽家のホームが舞台の本作。もし、ベテランもしくは引退した監督や俳優が過ごすホームで生活することになったら、誰と一緒に住んでみたいが聞くと、ホフマンは「一人きりがいいな。でも、一緒に余生を過ごすとしたら、妻がいいね。ほかの人とは住みたくない。自分のプライベートな時間が大好きだから」と最後までチャーミングで優しい笑顔を絶やさず、ちゃめっ気たっぷりに答えていた。(取材・文:小林真里)

映画『カルテット! 人生のオペラハウス』は4月19日よりTOHOシネマズシャンテほか全国順次公開

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