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広末涼子と稲垣吾郎、初夫婦役で互いを尊敬

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広末涼子
広末涼子 - 写真:吉岡希鼓斗

 映画『桜、ふたたびの加奈子』で初の夫婦役に挑んだ広末涼子稲垣吾郎が共演を振り返り、「勉強になった」、「感心した」と互いに抱いた尊敬の念を明かした。

映画『桜、ふたたびの加奈子』フォト

 同作は新津きよみの小説「ふたたびの加奈子」の映像化で、モスクワ国際映画祭で最優秀アジア賞を受賞した映画『飯と乙女』の栗村実監督が脚本と監督を務めた。小学校入学を控えたまな娘・加奈子を交通事故で失った桐原夫妻が体験する絶望と奇跡を描くヒューマンドラマだ。

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 妻・容子を演じた広末が現場での稲垣について明かす。「栗村監督は、『稲垣吾郎と対極にある田舎のお父さんを演じてほしい』とリクエストされていたのですが、稲垣さんはその求めに対して誠実にお芝居で応えていらっしゃいました」。

 夫・信樹というキャラクターは寛容で包容力があり、女性が求める理想の夫像ともいえるが、稲垣は「そういう役と思って演じたまでです。僕ではないですから」と謙遜。広末について「加奈子を抱き寄せるときの広末さんの表情がすごく良かった。子どもを相手に感情を徐々に高めていかなければならないお芝居をうまく場面にはめられていたので、お世辞じゃなく感心しています」と称賛した。

 そもそも子役と動物のいる撮影現場では彼らが中心になりがち。大の犬好きの広末と大の猫好きの稲垣であるため、本作ではそこは苦もなく乗り越えたようだが、稲垣にはある心境の変化が起きていた。「以前は猫の飛び跳ねて飼い主を振り回すという刺激的な部分に引かれていたんですが、最近は年齢を重ねたせいか温かみのある犬もかわいいなと思い始めました」。稲垣を犬好きにさせた一匹である桐原家の愛犬ジローは「すごく賢いです」と広末のお墨付きだ。(取材・文:南 樹里)

映画『桜、ふたたびの加奈子』は全国公開中

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