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ゆうばり映画祭グランプリ決定!グラドル小泉麻耶が風俗嬢役に挑んだ問題作が受賞!

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感慨深げにトロフィーを見つめる戸田幸宏監督
感慨深げにトロフィーを見つめる戸田幸宏監督

 「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2013」のクロージングセレモニーが24日、北海道夕張市のアディーレ会館ゆうばりで行われ、ドキュメンタリー番組などのディレクターを務める、NHKエンタープライズ所属の戸田幸宏監督による映画『暗闇から手をのばせ』がオフシアター・コンペティション部門グランプリに輝いた。

「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2013」クロージング写真ギャラリー

 若手映画人の登竜門として、多くの才能を発掘してきた同部門。今年は10作品がノミネートされ、審査委員長を務める塚本晋也監督のほか、アメリカの評論家ダーシー・パケット、吉田大八監督、韓国の映画祭ディレクターのアリス・ヨー、俳優の山本浩司らによって審査が行われた。

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 グランプリに選ばれた『暗闇から手をのばせ』は、社会から落ちこぼれた人々をユーモアと愛情をこめて描いた作品。グラビアアイドルの小泉麻耶が演じる在宅身体障害者向けの風俗嬢が、彼らとのふれあいを通じて悩み、傷つきながら成長していく姿を描き出す。もともとNHKのドキュメンタリー番組として制作を希望したものの、あえなく却下。戸田監督はそれでも制作を熱望し、自主制作を決意した。NHKエンタープライズ所属前に、マンガ原作などの仕事を通じてストーリー作りの経験は多かったが、ドラマを演出するのは初めてだったという戸田監督。それでも「とにかく夢中になって作りました」と撮影を振り返る。

 審査委員長の塚本監督は「自分が大事なテーマだと信じて、お金は出ないけど、どうしても作りたいという気持ちにあふれていた。とても難しいテーマに挑んでいるし、それを最後まで観せきる力の強さがある。お客さんがテーマにどっぷりつかることができる作品だった。ほかにも良い作品はあったけど、グランプリならではの風格があったと思う」と講評を加えた。本作は3月23日より渋谷のユーロスペースで公開予定となっており、「今後もコンスタントに、誰も挑戦できないテーマで映画を作っていきたい」と意欲に燃える戸田監督であった。

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 「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2013」は、本日17時の時点で1万1,735人を動員。初日の大雪でJRが止まったことなども影響し、目標の1万3,000人には及ばなかったが、最終的には昨年並みの動員になることが予想される。明日のグランプリ作品上映をもって、今年の映画祭は幕を閉じる。(取材・文:壬生智裕)

「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2013」コンペティション部門の受賞結果は以下の通り

<インターナショナル・ショートフィルム・ショウケース部門>
優秀CG賞:『虹色』(バイイー、ボア、セレスト、ドゥフレスン、ゴザール監督)
優秀アニメ賞:『嫌われ者のラス』(YORIYASU監督)
優秀実写賞:『京太の放課後』(大川五月監督)
審査員特別賞:『伝説の大魔神VSエイリアン』(リー・チャン・マン監督)

<オフシアター・コンペティション部門>
スカパー映画チャンネル賞:『樹海のふたり』(山口秀矢監督)
シネガーアワード:『暗闇から手をのばせ』(戸田幸宏監督)
北海道知事賞:『冬のアルパカ』(原田裕司監督)
審査員特別賞『ケランハンパン』(寒竹ゆり監督)
グランプリ:『暗闇から手をのばせ』(戸田幸宏監督)
「渚」特別賞:『あなたにゐてほしい~Soar~』(原將人監督)

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