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松江哲明監督『フラッシュバックメモリーズ 3D』はGOMAとの信頼の証

第25回東京国際映画祭

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(左より)高根順次プロデューサー、GOMA、松江哲明監督
(左より)高根順次プロデューサー、GOMA、松江哲明監督

 現在開催中の第25回東京国際映画祭でコンペティション作品に選ばれている日本映画『フラッシュバックメモリーズ 3D』の記者会見が26日に行われ、松江哲明監督、出演者のGOMA、高根順次プロデューサーが出席した。

第25回東京国際映画祭コンペティション部門全15作品

 本作はオーストラリアの民族楽器ディジュリドゥ奏者の日本人アーティスト、GOMAを追ったドキュメンタリー。追突事故により記憶障害の後遺症があると診断されたGOMAが、リハビリ期間を経て徐々に復活する過程を本人と妻の日記を交えて振り返る。劇中では、GOMAが外傷性脳損傷のため体感するという、突然異なる映像が頭の中に現れるフラッシュバックをアニメーションで表現。GOMAのスタジオライブの模様と過去映像、そしてフラッシュバックが共存する3D映像作品であると同時に、家族愛の物語にもなっている。

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 これまでも2009年に『ライブテープ』で同映画祭の日本映画・ある視点部門作品賞を受賞した経験があり、今作で初めてコンペ部門に選出された松江監督は「過去にも東京国際映画祭で2本上映していただいた。(今回のコンペ選出は)その流れで今まで(自分の作品を)観てくださった、映画祭スタッフの方たちの評価だと思っています。基本的にこの映画祭では、ドキュメンタリーをコンペに入れないルールだけど、今回映画として評価して選んでくださったことがうれしかったです」と関係者への感謝を語った。

 一方、GOMAは撮影を振り返り「事故の後、ほとんど人と会わない状態だった。でも松江監督に会うと、いつもホットな笑顔に癒やされましたし、話していると自分の心をときほぐしていってくれた。また、自分の日記から監督が選び出すキーワードが自分にも響いてきて、感性でも信用できるようになりました」と松江監督の人柄に絶大な信頼を寄せていることを明かした。

 その言葉の後、松江監督は「この映画はひとつのきっかけで、これで完成ではない。GOMAさんと僕の信頼関係を作っていった証がこの映画のような気がします」と言葉に力を込めた。その後も二人はたびたび互いに笑顔を交わし、熱い友情を印象付ける会見となった。(古河優)

映画『フラッシュバックメモリーズ 3D』は2013年早春、新宿バルト9にて1週間限定レイトショー公開

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