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役所広司も歓喜!『終の信託』第36回山路ふみ子映画賞受賞!

第25回東京国際映画祭

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喜びを語った役所広司
喜びを語った役所広司

 24日、現在開催中の第25回東京国際映画祭で映画『終の信託』が特別招待作品として公式上映され、今作で『Shall we ダンス?』以来16年ぶりにタッグを組んだ草刈民代役所広司周防正行監督が舞台あいさつを行った。

生歌披露も!『終の信託』イベントフォトギャラリー

 本作は朔立木の小説を映画化したラブストーリー。重度のぜんそく患者である江木秦三(役所)と固い信頼関係を築いた女医・折井綾乃(草刈)が、江木の「最期は早く楽にしてほしい」という願いに対し、医者として、また人間として大きな決断をしていく姿を描く。浅野忠信が、草刈ふんする綾乃と不倫関係にある同僚医師・高井役を、大沢たかおが、綾乃が江木に行った医療行為を問題視し、追及する検察官・塚原を演じている。

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 今作は、映画人の育成、功績を称える目的で毎年開催されている第36回山路ふみ子映画賞を今年受賞したばかり。役所は「このような歴史と権威のある賞をいただけて、本当にうれしく思います」と喜びのコメント。その後「この映画を観たとき、『自分はどんな最期を迎えて、誰に、何を伝えていこうか』と思いました。皆さんが観終わった後、ご家族で会話をされると、何か(これまでとは)変わった絆ができるのではないでしょうか」と観客に語り掛けた。

 一方、草刈は「この映画を観て、考えることは人それぞれ。でも周囲のどの方から聞く感想も真摯(しんし)なものでした。観た方に深く考えさせる何かを与えてくれる映画になったと実感しています」としみじみ語った。周防監督は「今は、(この映画でも描かれている)『終活』が話題となっています。社会の動きというものが僕に影響を与えているのだと思う。いつも映画を作るとき、僕は今の日本の空気を呼吸して作ろうという思いですが、それが(作品に)反映されたと思っています」と言葉に力を込めた。

 また、トーク後は歌手の種ともこが登壇し、一緒に登壇した周防監督の従兄弟で音楽担当の周防義和の演奏をバックに、映画のエンディング曲「遠く、そして近く」をしっとりと披露してあいさつを締めくくった。(古河優)

映画『終の信託』は10月27日より全国東宝系にて公開

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